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團十郎「市川團十郎特別公演」のお知らせ

　2026年2月28日（土）から全国21カ所で開催される「市川團十郎特別公演」について、出演する市川團十郎が思いを語りました。

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お客様へ届けたい

　今回の巡業では、紫式部の「源氏物語」を題材にした『源氏物語～夕顔～』、「古事記」にある素戔嗚の大蛇退治を描く『素戔嗚大蛇退治（すさのおおろちたいじ）』、『荒事絵姿化粧鑑（はなのえすがたけわいかがみ）』を上演します。團十郎は、「“歌舞伎を観たいと思ってくださるお客様に届けたい”という気持ちがこもった演目にいたしました。普段観てくださるお客様、そして初めて歌舞伎をご覧になるお客様に対してのアプローチが共存している公演です」と表現しました。

　久しぶりに光源氏を勤める『源氏物語』については、先日まで名古屋の美術館で、「源氏物語絵巻」が展示されていたことに触れ、「皆様のイメージを損なわないような光の君を演じたい」と抱負を述べます。『素戔嗚大蛇退治』については、「皆様もご存じの物語を舞踊化したもので、どなたでも観やすい舞台に仕上がっていると思います」と太鼓判を押しました。

　『荒事絵姿化粧鑑』では、舞台上で実際に拵えが出来上がっていく様子を披露し、「多くのお客様に楽しんでいただけた」という手応えを感じたと言います。今回上演する演目は歌舞伎十八番の一つである『景清』。「景清は普通の衣裳でありながら非常に重く、それがまず面白いですし、景清の動きとしてどこまでできるか挑戦してみたいと思っています」と、さまざまな趣向を考えている様子です。

楽しみ方は十人十色

　長く続けてきた巡業について、「歌舞伎を観たくても、なかなか地元から離れられない方が多い。そういう方々に観ていただきたいという気持ちは、変わらずモチベーションになっています」と話す團十郎。巡業の楽しみについては、「共演者や成田屋一門、スタッフの皆さんと一緒に過ごす機会が多くなる。そのようなふれあいと言いますか、和睦を深められる部分も好きですね」と明かしました。

　「歌舞伎をどのように楽しむのかは、十人十色でいい。今回は重たい古典はありませんが、こういった作品からご覧いただき、さらに、歌舞伎座をはじめとした各劇場での古典作品の舞台へと、お客様をお誘いできるような公演にしたい。ぜひ楽しみにしてください」と、気合十分に呼びかけました。

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市川團十郎特別公演

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一、源氏物語～夕顔～（げんじものがたり～ゆうがお～）

二、素戔嗚大蛇退治（すさのおおろちたいじ）

三、荒事絵姿化粧鑑（はなのえすがたけわいかがみ）

市川團十郎『景清』の拵えを舞台にて相勤め申し候

出演：市川團十郎／大谷廣松　市川九團次　片岡市蔵　他

■日時と場所

石川県小松市團十郎芸術劇場うらら大ホール（石川県小松市）

2月28日（土） 12：00／15：30