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幸四郎、歌舞伎座「六月大歌舞伎」夜の部ゆかりの地へ

幸四郎、歌舞伎座「六月大歌舞伎」夜の部ゆかりの地へ

 神昌丸が出帆した港に建つ、大黒屋光太夫を偲ぶモニュメント「刻の軌跡」

 歌舞伎座「六月大歌舞伎」夜の部にて、三谷幸喜の作・演出の新作歌舞伎に出演の松本幸四郎が、みなもと太郎原作の人気歴史漫画『風雲児たち』ゆかりの地である三重県鈴鹿市を訪れました。

幸四郎、歌舞伎座「六月大歌舞伎」夜の部ゆかりの地へ

 ロシア滞在中の光太夫
(C)みなもと太郎/リイド社

 今回上演する物語の舞台は、天明2(1782)年、外国との交流が厳しく制限されていた江戸時代。物資を届けるために伊勢国を出帆した商船神昌丸は、江戸へ向かう途中で激しい嵐に見舞われ、やがてロシアへと流れ着きます。これが日本人最初のロシア上陸であり、その商船神昌丸の船長を務めていたのが、主人公である大黒屋の息子、光太夫。6月の公演で、幸四郎が勤める船頭(ふながしら)です。

 

幸四郎、歌舞伎座「六月大歌舞伎」夜の部ゆかりの地へ

 大黒屋光太夫記念館の前にある光太夫銅像とともに

 大黒屋光太夫は実在した人物で、三重県鈴鹿市の出身。幸四郎は、光太夫を勤めるにあたり、「いろいろ調べたら、鈴鹿のほうに大黒屋光太夫記念館がある」と知って、今回の訪問が実現しました。

 

 まず、記念館を訪れた幸四郎は、職員から、光太夫がどのような人物であったか説明を受けました。「光太夫は、自分の運命に身をゆだねる生き方をしていたんだと思います。漂流することは、光太夫にとってはいわゆるアクシデントでしたが、ロシアを日本に教えてくれる、世界を日本に教えてくれる、そういう役割をもつ運命にあった人なんだろうな」と、役づくりのヒントを得た様子です。

 

 
幸四郎、歌舞伎座「六月大歌舞伎」夜の部ゆかりの地へ

 光太夫供養碑に向かい、手を合わせる幸四郎

 その後、供養碑などゆかりの地を巡り、光太夫への思いを馳せた幸四郎。今回、鈴鹿市を訪れたことで、「本当にいた人なんだと、強く実感しました。その方を自分が演じる、そして、自分を通して皆さんに知ってもらうことにも意味があるのかな」と、気合十分です。

 

 また、この日、主な出演者の配役が発表されました。猿之助が船乗り庄蔵と女帝エカテリーナ、愛之助が船乗り新蔵、そして白鸚が船親司(ふなおやじ)三五郎とポチョムキンを勤めます。演出の三谷との思い出を交え、「猿之助さんとは、三谷さんの舞台に出させていただいたとき一緒にいたメンバーでもありますし、父が船親司というのも、とても大きいですね」と幸四郎。ロシア人の役も勤める白鸚についても、「父が一番三谷さんの作品には関わっていて、舞台を一緒にやったことも一番多い人ですから」と期待を寄せました。

 歌舞伎座「六月大歌舞伎」は、6月1日(土)から25日(火)までの公演。公演の詳細が決まり次第、歌舞伎美人サイトでもお知らせしていきますので、ご注目ください。

2019/02/25