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博多座「六月博多座大歌舞伎」出演者が船乗り込み

2025年5月31日(土)、博多座「六月博多座大歌舞伎」の開幕を目前に、8名の出演者が、博多で「船乗り込み」を行いました。
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平成11(1999)年に、博多座の杮落としを記念して初めて船乗り込みが開催されて以来、コロナ禍での中止を経て、今年で24回目を迎える船乗り込み。スタート地点の清流公園から博多リバレインフェスタスクエア前までの約800メートルを、出演者らを乗せた10艘の船が博多川の流れに乗り、ゆっくりと進んでいきます。俳優たちの姿をひと目見ようと沿道に詰め掛けた歌舞伎ファンの皆さんが、船上の俳優たちと手を振り合い、声援を送る姿があちこちで見られました。
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続いての式典では、中村勘九郎が最初に挨拶に立ち、「船乗り込みは16年ぶり。楽しかった~!」と、無邪気な笑顔を見せて会場を盛り上げます。「たくさんの人出で、皆様の期待を裏切らぬよう、昼夜ともスタッフ、出演者、演奏者、みんな力を合わせて一所懸命よい舞台にしたい」と、意気込みました。続いて中村七之助は沿道から「おかえりなさい、観に行きます、という言葉とともに、結婚おめでとうと大勢の方に祝っていただいた」と顔をほころばせ、「この御礼を私は舞台で返したいと思います」と伝え、来場を呼びかけました。

さらに、橋之助、中村福之助、虎之介、鶴松、梅花、猿弥と、出演者が次々に舞台に向けての抱負を述べると、そのたびに会場の博多座は何度も拍手やかけ声に包まれました。最後に、おなじみの博多手一本で手締めが博多座の客席に鳴り響き、めでたく初日に向けての船乗り込みを締めくくりました。
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博多座「六月博多座大歌舞伎」は、6月4日(水)から26日(木)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、博多座オンラインチケット、電話予約センター、劇場窓口ほかで販売中です。