ニュース

愛之助、七之助、中車が語る、「九月花形歌舞伎」

愛之助、七之助、中車が語る、「九月花形歌舞伎」

 9月2日(月)から始まる、南座新開場記念「九月花形歌舞伎」に出演の片岡愛之助、中村七之助、市川中車が、公演に向けての思いを語りました。

 関西では平成5(1993)年に南座で上演されて以来、26年ぶりとなる『東海道四谷怪談』。忠臣蔵の世界を背景に、時代に翻弄される市井の人々の暮らし、陰惨な殺人と死霊の恨みを描いた怪談物の傑作です。この日の会見では、主演の三人がそれぞれの思いを語りました。 

 

三人が語る『東海道四谷怪談』にかける思い

 今回は、愛之助、七之助、中車、ともに初役に挑みます。愛之助は、演じる民谷伊右衛門について「色悪代表のようなもの。非常に難しい。生々しい人間の思いというのが描かれた、南北の独特のキャラクター」と語り、「楽しみながら」演じたいと意気込みます。歌舞伎の『東海道四谷怪談』の魅力を聞かれると、「どこを切り取っても絵になる様式美」と「南北独特のせりふ」と答えました。

 

愛之助、七之助、中車が語る、「九月花形歌舞伎」

 『東海道四谷怪談』のお岩という役は、「中村屋にとって、とても大切」と語る七之助は、「初役で演じられることが本当にうれしい」と喜びをあふれさせました。父である十八世勘三郎が「大好きだったお役。お岩にかける熱意や思いは、体に、細胞にしみ込んでいます」と感慨を込めます。

 

 『東海道四谷怪談』に関して、「映像の方では接する機会があったのですが、歌舞伎としてはもちろん初めて」と切り出した中車。「『四谷怪談』をまだ見たことのない方には、怖い印象だと思いますが、怖さの奥にある歌舞伎特有の息遣い、そのすごさを見ていただけたら」と熱く語りました。

 

共演者三人の化学反応

愛之助、七之助、中車が語る、「九月花形歌舞伎」

 今回の七之助、中車との共演に関して「決まったときにうれしかったです」と笑顔を見せた愛之助。「初日から千穐楽までどのように進化していくのかが楽しみ」と語ると、七之助も、「三人での共演は初めてなので、どういう化学反応が起こるか舞台を観て感じていただきたい」と期待を寄せました。また、南座への出演が自身の襲名以来、2度目となる中車は、前回と比べると「少しは舞台の上で息ができるようになったかな」と振り返り、「愛之助さん、七之助さんという、本当に気心の知れたお二人とご一緒させていただきます。後輩ですから、二人の言うことをよく聞いて、頑張りたい」と公演に向けて意欲を見せました。

 

 今回、本公演の監修を勤める玉三郎からは、「皆様初役で勤められますが、三人はもとより、一座の皆様と力を合わせて、よい歌舞伎作品となることを期待している」、「七之助さんには、昔からぜひともお岩をやっていただきたいと思っていた。精一杯お岩さまのお役のことをお伝えし、良い四谷さま(お岩)を演じていただけることを楽しみにしている」と、公演に向けての期待のメッセージが寄せられました。

 

初めて歌舞伎をご覧になる方にもぴったりの作品

愛之助、七之助、中車が語る、「九月花形歌舞伎」

 『東海道四谷怪談』は、「初めて歌舞伎をご覧になられる方にもぴったりの作品」と愛之助。七之助も、「現代でも通じるような出来事」、「仕掛けや早替り」もあり、「歌舞伎の魅力がびっしりと詰まってるといっても過言ではない」と自信たっぷり。中車も、「『四谷怪談』のもつ怖さを越えた、どこか歌舞伎のもつ爽快さを、歌舞伎(で上演する『東海道四谷怪談』)を通して観ていただきたい」と熱く語りました。

 

 愛之助が「大和屋のお兄さん(玉三郎)にいろいろ聞きながら、しっかり勤めていきたい」と公演に向けた気合を見せると、七之助も「関西の方で初めて名作『四谷怪談』を観てくださる方が多いと思います。その方々に向けても、この素晴らしい作品を汚さぬように、精一杯演じさせていただきたい」と意気込みました。

 南座新開場記念「九月花形歌舞伎」は9月2日(月)から26日(木)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で取扱い予定です。

 

愛之助、七之助、中車が語る、「九月花形歌舞伎」

 左より、藤田 孝南座支配人、市川中車、片岡愛之助、中村七之助、安孫子正松竹株式会社代表取締役副社長

2019年07月25日

月別ニュース一覧へ
ページの先頭へ戻る