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中村種之助「踊りの会」のお知らせ
8月6日(金)・7日(土)、国立劇場小劇場で、中村種之助「踊りの会」が開催されます。
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種之助が舞踊演目3題を勤める「踊りの会」。これまでは兄の中村歌昇とともに勉強会「双蝶会」を開催してきましたが、今回は初めての単独主催となります。このたび勤める『子守』の子守お種、『まかしょ』願人坊主、そして『春興鏡獅子』の小姓弥生後に獅子の精は、どれも初役での挑戦です。
自分に刺激を与えたのは自分だった
「踊りの会」の開催を考えたのは、「昨年、コロナ禍での興行が再開した時期」。公演が中止していた期間に自宅で自分の映像を見て、「思っていた何倍もひどくて。こんなにできないんだと身に染みました。自分に刺激を与えてくれたのは自分だった」と言い、開催を決意するきっかけになったと話します。単独での開催は「勉強できることが倍になるというメリットもありますが、やらなければならないことが増えて大変」と話しながらも、お稽古の日々は充実している様子。
『子守』『まかしょ』は、「子どものときからお稽古する作品の一つではありますが、普段の本興行ではなかなかかからない。この2演目の組み合わせとしても面白いかと思い選びました」。さらに、以前『浮世風呂』のなめくじを勤めた際、市川猿之助に『子守』と『まかしょ』に挑戦したらいいのではと言われたエピソード披露し、「お兄さんは覚えてらっしゃらないと思いますが、ご宗家(藤間勘十郎)もそのことをご存知で、ご相談して決めました」。
また今回、『子守』『まかしょ』は素踊りで勤めるとのこと。「衣裳や化粧がないので、その分、表情や身体の扱いで、その役の姿をお見せしなければならない。どちらの演目も、いろいろな演じ分けがあるので」、その役の背景まで深く考えて演じたいと語り、「それを素でやるところに難しさもありますけれども、それがまた僕自身の糧になると思います」と、意欲を見せました。
真摯に向き合い稽古を積み重ねる
『春興鏡獅子』については、「踊りの大作ですし、先輩方の芝居を見て、やりたいと思っていたのがこの作品。一人で踊りの会を開催するにあたり、少し背伸びをしてでも、臨むべき大作に臨まなければと思い」、挑戦を決めました。「女方の経験が多い方ではないので、特に前シテの弥生などは、勘祖先生、勘十郎先生に厳しくご指導いただいているところ。大作はそれだけ学びが多いものですので、お稽古を積み重ねていきたい」と、決意をにじませます。
胡蝶の精に、坂東亀三郎と藤間康詞が出演することについては、「ご宗家の一言があり」実現しました。亀三郎は本興行でも胡蝶の精を勤めたばかり。「先輩ですので胸を借りて(笑)」と冗談を交え、笑顔を見せます。「今まで何度も上演され、先輩方の素晴らしい名演がたくさんのお客様の目に焼き付いている。それは僕のなかにもあって、今はそれを追いかけるので精いっぱいです」と、素直な気持ちを吐露しながらも、最後は「小細工の効かない踊りです。真摯に向き合いたい」と、気を引き締めました。
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歌舞伎の将来を担う一人として、芸を継承することに対する大きな覚悟と挑戦を見せた種之助。「うまくなりたい、いい役者になりたいという気持ちが、この会をやる理由でもある。意味のある会にしたいですね」と、公演に向けた熱い思いを語りました。
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中村種之助「踊りの会」
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一、子守(こもり)
まかしょ(まかしょ)
子守お種/願人坊主:種之助
二、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
小姓弥生後に獅子の精:種之助
胡蝶の精:亀三郎
胡蝶の精:藤間康詞
※30 分の休憩を挟んで2時間程度を予定
■日時
2021年8月6日(金)17:00開演
2021年8月7日(土)12:00開演/16:00開演
※開場は開演の45分前を予定
■場所
東京都千代田区隼町4-1
■チケット
全席指定:9,000円(税込)
2021年6月29日(火)10:00発売
・チケットWeb松竹(24時間受付/発売初日は10時から) ※チケットホン松竹でのお取扱いなし
・国立劇場チケット売場(10:00~18:00) ※窓口販売のみ
・双蝶会事務局 TEL:03-5797-7834 FAX:03-5797-7440(10:00~18:00)
※新型コロナウイルス感染予防対策はこちらをご確認ください
■お問い合わせ
燿の会(ようのかい) 080-8897-7669(10:00~18:00)