ニュース
歌舞伎座『三社祭』 染五郎、團子が浅草神社参拝
7月23日(金・祝)、歌舞伎座「八月花形歌舞伎」第三部『三社祭』に出演の市川染五郎、市川團子が東京 浅草神社を参拝し、公演への思いを語りました。
▼
浅草神社の“三社祭”を素材にした『弥生の花浅草祭』の一場面で、清元の代表的な舞踊『三社祭』。染五郎と團子は、神社に祀られる観音像を投網で引きあげたとされる、神社の起源に深く関わる二人の漁師を勤めます。作品ゆかりの地・浅草神社を参拝し、「『三社祭』をやらせていただくにあたり、公演前にぜひ一度は訪れたいと思っていた」と、喜びを見せた染五郎。團子も、「浅草神社を参拝してから踊るのと、せずに踊るとでは違うと思うので、参拝させていただけてよかったです」と、笑顔で語りました。
16歳の染五郎、17歳の團子は、歌舞伎座の本興行で『三社祭』を勤める二人としては、最年少タイでの挑戦となります。今回の共演について染五郎は、「小さい頃からいつかやりたいと思っていた作品ですので、出演できること、そして『春興鏡獅子』の胡蝶の精で初共演した團子さんと一緒に歌舞伎座でやらせていただけることが本当にうれしいです。緊張感をもって、二人の息が合うように稽古を重ねていかなければ」と、気を引き締めます。
團子も、幼少よりこの作品に憧れていたと語り、「染五郎さんと踊れることが本当にうれしい」と続けます。たびたび共演しているものの、「舞踊での共演は小学校4年生以来。当時は教わったことをやるのに精一杯でした。 今回は基本をしっかり入れたうえに、お互いの稽古を見ながら発見したことを確認しあい、細かい部分をそろえて一緒につくっていけたらと、とてもわくわくしています」と、新たな挑戦に目を輝かせました。
悪玉を染五郎、善玉を團子が演じますが、「衣裳も黒でかっこよく、悪玉に憧れがあった」と言う染五郎に対し、「僕は善玉が大好きなんです」と團子。役さながらに対照的な魅力をみせながらも、細かい部分まで息を合わせて踊りたいと、口をそろえます。染五郎が「小道具のお面もかわいらしく、あらすじを知らなくても楽しめると思います。コミカルで独特な動きや清元の明るく楽しい曲調も魅力」と語ると、團子も「踊りを初めて観る方にも視覚的に楽しい作品。初挑戦だからこその全力で演じる明るさ、はつらつさを見てほしいです」と、それぞれにアピールしました。
▼
歌舞伎座「八月花形歌舞伎」は8月3日(火)から28日(土)までの公演。チケットはチケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。