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亀戸天神社で舞台成功祈願~新橋演舞場八月花形歌舞伎『東雲烏恋真似琴』

▲ 後列左から坂東巳之助、中村勘太郎、中村獅童、中村七之助
前列左から片岡亀蔵、坂東彌十郎、中村福助、G2、中村橋之助、中村扇雀、市村萬次郎
新橋演舞場8月公演「八月花形歌舞伎」は人気花形が勢揃いし、それぞれ初役に挑む、待望の新作あり、夏芝居ありの話題の舞台です。
なかでも、第二部の新作歌舞伎『東雲烏恋真似琴(あけがらすこいのまねごと)』は、新橋演舞場で中村橋之助が主演した『魔界転生』(2006年)、『憑神』(2007年)の脚本・演出を手掛けたG2が初めて歌舞伎を作・演出する注目の舞台です。
上演に先駆けG2、主なる出演者が、芝居の場面にも登場する亀戸天神社(江東区亀戸)を訪れ舞台の成功祈願を行いました。
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G2(作・演出)
いよいよ初日が近づいてきました。稽古も大詰めになり、稽古場にもどっと人が増え、さらに活気づいて盛り上がっています。ぜひ大勢の皆様にこの舞台を観て楽しんでいただきたいと思っています。
中村橋之助
G2さんとは、以前歌舞伎以外の作品で2度ご一緒させていただき、いつか一緒に歌舞伎が出来たらいいねと話をしていたので、とても嬉しく思っています。共演者の皆さんも気心知れた方々ばかり、初日まであと一週間、良い作品を皆で創り上げたいと思っています。
中村福助
本を最初に読んだとき、橋之助の妄想で、私が演じる小夜の人形が動くという話を知り、これはホラー映画を観て勉強するしかないなと思いました(笑)。実はそういう話ではなく、非常に淡い、見終わった後に胸がキュンとなる作品です。ぜひ遊びにきてください。
中村扇雀
歌舞伎は伝統芸能といわれていますが、現代に生きているG2さんが、現代の言葉で新しい歌舞伎を皆と一緒に創って下さっている、これが歌舞伎の本来の姿だと思います。今の時代に新しくできた歌舞伎、ぜひこれを見逃さないでいただきたいと思っています。
坂東彌十郎
淡い感じの、とっても胸がキュンとする、例えるとラブコメディーのような作品だと思います。とても優しい気持ちになれるので、ぜひ劇場にいらしてください。
中村獅童
人形職人の左宝月を勤めさせていただきます。毎日楽しくお稽古をしならが、私も毎日キュンとしています(笑)。
中村勘太郎
ここには、悪人顔が随分揃っているのですが(笑)、悪人が一切出てこない素敵な作品になっています。楽しみにしてください。
中村七之助
また新たな歌舞伎がここに出来るのを嬉しく思っています。今回だけに限らず、これからもずっと上演の続く歌舞伎になって欲しいなと思っています。
坂東巳之助
皆さんと楽しく舞台を創っていきたいと思っています。
片岡亀蔵
新作では珍しく普通の人間の役なので、非常に困っています(笑)。かなり面白い作品ですので、これから皆で、どのように様々な仕掛けを作って行くか、楽しみにしています。
市村萬次郎
この中では一番年かさですが(笑)、お母さん役のお弓にはちょうどいい年頃です。楽しませて演じさせていただきたいと思っています。