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「南座 歌舞伎鑑賞教室」初日の賑わい

 5月12日(木)、南座で「南座 歌舞伎鑑賞教室」が初日を迎えました。

 歌舞伎の魅力をより多くのお客様に知っていただこうと、平成5(1993)年に始まった南座の歌舞伎鑑賞教室。7年ぶりの開催となる今年は、新たに大蔵流狂言師の茂山逸平を迎え、解説『歌舞伎のいろは』と『吉野山』の二部構成です。

 

 まずは、茂山逸平による解説『歌舞伎のいろは』です。歌舞伎と狂言を比較しながら、日本の伝統芸能の歴史を分かりやすく解説していきました。舞台上では女方の所作や、ツケ、見得の実演も行い、続いて上演される『吉野山』のあらすじもご紹介。歌舞伎を楽しむための解説がユーモラスに語られ、客席からはたびたび笑い声が起きていました。

 

 続いて、歌舞伎三大名作の一つ『義経千本桜』より、『吉野山』を上演。舞台中央の浅葱幕が振り落とされると、そこは満開の桜が咲く吉野山です。千壽演じる静御前が麗しい姿を見せ、客席からため息がもれました。静の鼓の音が響くと、吉太朗演じる佐藤忠信が登場。二人の美しい連れ舞いや、屋島の合戦を舞って語る様子など、みどころが続きます。最後に忠信が源九郎狐としての本性を現した引っ込みには、客席から大きな拍手が送られました。

 南座「南座 歌舞伎鑑賞教室」は18日(水)までの公演。チケットはチケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

 

2022/05/14