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南座「吉例顔見世興行」八代目菊五郎、菊之助が音羽の瀧へ
2025年12月1日(月)から始まる南座「吉例顔見世興行」に出演の八代目尾上菊五郎、尾上菊之助が、京都 清水寺の「音羽の瀧」を参拝しました。
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初代菊五郎が生誕した地である京都で、今年の「吉例顔見世興行」で襲名披露を行う菊五郎と菊之助がこのたび訪れたのは、音羽屋の屋号のゆかりとなった、清水寺にある「音羽の瀧」です。多くの人で賑わう境内奥の「音羽の瀧」の前で、二人は並んで手を合わせました。
「音羽の瀧の清らかな水の力をいただき、心を清らかに舞台に向かい、日本人の大切な心をお客様にお伝えすべく、これからも懸命に舞台を勤めますとお祈りしました」と、菊五郎が胸中を伝えると、続けて菊之助も、「初代さんも音羽の瀧にお参りされて歌舞伎俳優としての決意を固めたと伺いました。僕も今日のお参りで決意を固めて、これからも頑張りたいと思います」と覚悟を述べました。
▲ 「音羽の瀧」参拝の様子
7月の大阪松竹座公演と同様に、今回の「吉例顔見世興行」の、襲名披露口上の舞台美術でも、「清水寺」と「音羽の瀧」が描かれていると明かした菊五郎。「音羽屋ゆかりの地で襲名させていただけることへの感謝、お客様への感謝の気持ちを口上で述べさせていただきます。大きな名跡への責任を重く受け止めておりますが、ご声援が励みになり、二人で研鑽して勤めています。(片岡)仁左衛門のお兄さんをはじめ皆様のお力添えをいただいて、華やかな顔見世興行にさせていただきたいです」と、真摯な面持ちで語ります。
続いて菊之助も、「お客様にたくさんの拍手をいただき、だんだん名前のプレッシャーよりも頑張るぞという気持ちが上回ってきました。来年の博多座まで続く襲名披露を一所懸命頑張りたいと思います」と、今の心境を話します。その姿を温かく見つめる菊五郎は、「背も伸びて体力もつき、成長を感じると同時に、芸に対する姿勢もより深くなってきている。本人も毎日“今日はどうでしたか”と聞いてきますので、翌日に向けての課題を話し合いながら勤めています」と、親子二人三脚で歩む襲名披露の様子を伝えました。
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南座「吉例顔見世興行」は12月1日(月)から25日(木)までの公演。チケットは11月9日(日)から、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で発売予定です。

