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歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」特別ビジュアル公開
2022年10月4日(火)開幕の歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」の特別ビジュアルが公開されました。
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「芸術祭十月大歌舞伎」第一部で上演される『鬼揃紅葉狩』では、市川猿之助が更科の前実は戸隠山の鬼女を勤めます。本作は「三代猿之助四十八撰」の一つにも数えられる、変化に富んだ舞踊劇です。特別ビジュアルでは、本性を現した鬼女が色鮮やかな紅葉のなかに迫力満点の姿を見せます。紅葉の秋に相応しい季節感あふれるビジュアルです。
同じく第一部の『荒川十太夫』は、講談の名作をもとにした新作歌舞伎。赤穂義士の一人、堀部安兵衛の介錯をつとめた荒川十太夫という一人の武士の苦悩と覚悟を描く作品です。十太夫を勤めるのは尾上松緑。見つめるその先にあるものは…。深い赤の背景に浮かび上がる十太夫の姿が目を引く1枚です。
第二部で上演される『祇園恋づくし』は、京と江戸の意地と粋、からみあう恋模様を描くひと幕。中村鴈治郎、松本幸四郎の共演で今年7月に大阪松竹座で上演された本作が、好評につき早くも歌舞伎座に登場します。鴈治郎と幸四郎の一人2役の早替り、男女の演じ分けでテンポよく展開する物語を感じさせる明るいビジュアルと合わせて、公演への期待が高まる告知動画も公開中です。
続く第三部『源氏物語』では、中村梅玉が光源氏を勤めます。今回上演する「夕顔の巻」は、光源氏、夕顔、六條御息所、三人の葛藤が舞台を展開していきます。公開されたビジュアルには月夜に照らされ、美しくそしてどこか切なく佇む光源氏が。そして足元には物語を象徴する夕顔の花が儚く咲き、秋の夜風を感じるような幻想的な空気の1枚です。
最後は第三部『盲長屋梅加賀鳶』。悪党の按摩・竹垣道玄が次第に図太い本性を現していく様子や、心地よいせりふなどみどころが続く、河竹黙阿弥の名作です。中村芝翫が初役で道玄を勤めます。こちらを見つめる視線に引き込まれそうな、極悪非道ながらもどこか憎めない道玄の悪の魅力漂うビジュアルです。
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多彩な演目ぞれぞれの魅力を凝縮した特別ビジュアルに、ぜひご注目ください。歌舞伎座「芸術祭十月大歌舞伎」は、27日(木)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。