2025年12月4日（木）より開幕する、歌舞伎座「十二月大歌舞伎」第三部『与話情浮名横櫛』の特別ビジュアルが公開されました。 

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　松竹創業130周年の掉尾を飾る、歌舞伎座「十二月大歌舞伎」。第三部では、『与話情浮名横櫛』より「源氏店」を上演します。「切られ与三」の通称で知られる本作は、男女の数奇な巡り合わせを描いた世話物の人気作です。艶やかに色気を漂わせるお富を坂東玉三郎、退廃的な美しさを纏う与三郎を初役の市川染五郎が勤めます。

　舞台は鎌倉雪の下、源氏店。和泉屋の大番頭、多左衛門の妾宅に住むお富のもとへ、小悪党・蝙蝠の安五郎が相棒を連れて金をたかりに訪れます。「切られ与三」と異名を取り、体中に傷跡のあるその連れの男はなんと、かつて愛した与三郎。3年の時を経て、二人は互いの事情を知らずに再会を果たしますが……。

　公開された特別ビジュアルは、思い合う男女の姿を表した1枚。交錯する視線は互いへの思いが届くようですれ違う様を想起させます。湯上りの艶やかな色気を漂わせるお富の姿や、与三郎の「しがねえ恋の情けが仇」から始まる七五調の名ぜりふ、品のある若旦那から一変して傷だらけの姿で現れる与三郎の零落した様子、そして随所に散りばめられた粋な江戸風情と見どころ満載。男女の複雑な運命を、稀代の美しさとともに見せる本作にどうぞご期待ください。　

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　こちらの特別ビジュアルは、歌舞伎座ほかで掲示されます。ぜひご注目ください。歌舞伎座「十二月大歌舞伎」は12月4日（木）から26日（金）までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。