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芸術祭十月大歌舞伎

芸術祭十月大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2022年10月4日(火)~27日(木)

第一部 午前11時~
第二部 午後2時30分~
第三部 午後6時15分~
【休演】11日(火)、19日(水)

劇場:歌舞伎座

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料金(税込)

  • 1等席16,000円
  • 2等席12,000円
  • 3階A席5,500円
  • 3階B席3,500円
  • 1階桟敷席17,000円

※1階桟敷席でのお茶のサービスはございません
※4階幕見席の販売はございません

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上演時間

  • 三代猿之助四十八撰の内
    鬼揃紅葉狩

  • 幕間 30分
  • 荒川十太夫

  • 祇園恋づくし

  • 幕間 20分
  • 釣女

  • 源氏物語
    夕顔の巻

  • 幕間 30分
  • 盲長屋梅加賀鳶

※10月7日時点での予定
※上演時間は変更になる可能性があります

演目と配役

第一部

令和4年度(第77回)文化庁芸術祭参加公演

萩原雪夫 作


市川猿翁 演出

三代猿之助四十八撰の内

一、鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)
更科の前実は戸隠山の鬼女
平維茂
局かえで実は鬼女
侍女ぬるで実は鬼女
侍女かつら実は鬼女
侍女もみじ実は鬼女
侍女いちょう実は鬼女
侍女にしきぎ実は鬼女
男山八幡の末社百秋女
男山八幡の末社千秋女
従者碓氷三郎
従者小諸次郎
神女八百媛
猿之助
幸四郎
門之助
種之助

鷹之資
玉太郎

笑三郎



雀右衛門

講談の名作が歌舞伎に!

神田松鯉 口演より


竹柴潤一 脚本


西森英行 演出

赤穂義士外伝の内

二、荒川十太夫(あらかわじゅうだゆう)
荒川十太夫
松平隠岐守定直
大石主税
杉田五左衛門
泉岳寺和尚長恩
堀部安兵衛

坂東亀蔵

吉之丞

猿之助

第二部

小幡欣治 作


大場正昭 演出

一、祇園恋づくし(ぎおんこいづくし)

中村鴈治郎 二役早替りにて相勤め申し候

松本幸四郎

大津屋次郎八/大津屋女房おつぎ
指物師留五郎/芸妓染香
手代文七
使いの者清助
おつぎの妹おその
茶店亭主金平
持丸屋女房おげん
岩本楼女将お筆
持丸屋太兵衛
鴈治郎
幸四郎
巳之助
廣太郎
千之助
寿治郎
高麗蔵
孝太郎

河竹黙阿弥 作

二、釣女(つりおんな)
太郎冠者
大名某
上臈
醜女



幸四郎

第三部

萩原雪夫 作

一、源氏物語(げんじものがたり)

夕顔の巻

光源氏
夕顔
惟光
六條御息所

孝太郎


河竹黙阿弥 作

二、盲長屋梅加賀鳶

本郷お茶の水土手際より加州侯赤門捕物まで

竹垣道玄
女按摩お兼
手先長次
お朝
道玄女房おせつ
家主喜兵衛
伊勢屋与兵衛
日蔭町松蔵

雀右衛門




左團次

みどころ

第一部

一、鬼揃紅葉狩(おにぞろいもみじがり)
美しい姫が秘めるその本性は…

 秋の盛りの信濃国戸隠山。平維茂が従者とともに紅葉狩にやってくると、更科の前という姫君から酒宴に招かれ、盃を重ねるうちにまどろんでしまいます。すると、様子をうかがっていた姫は鬼女に豹変。神女八百媛の威徳により目を覚ました維茂は、鬼女達を退治するために山奥に分け入り…。
 能「紅葉狩」をもとに創作された歌舞伎舞踊。平成6(1994)年に三代目猿之助(現・猿翁)が新たな工夫を加え上演し、「三代猿之助四十八撰」の一つにも数えられます。澤瀉屋の家の芸に相応しい変化に富んだ舞踊劇をお楽しみいただきます。

※「澤瀉屋」の「瀉」のつくりは、正しくは“わかんむり”です

二、荒川十太夫(あらかわじゅうだゆう)
十太夫がついた嘘…武士の苦悩と覚悟

 赤穂義士の七回忌を弔う人々が行きかう泉岳寺の門前。下級武士に似合わしくない身形でやってきたのは伊予松平家の徒士侍・荒川十太夫。偶然居合わせた松平家目付役の杉田五左衛門は、武士が身分を偽ることは大罪であると、十太夫を咎めます。後刻、取り調べの場で松平隠岐守より身分を偽った理由を問われた十太夫は、赤穂義士の一人、堀部安兵衛の介錯をつとめた日のことを語り始め…。
 講談『荒川十太夫』は、「赤穂義士外伝」の一つで、講談師で人間国宝の神田松鯉が得意とする人気作。討入りを果たした赤穂義士、堀部安兵衛の切腹の際に介錯をつとめた、荒川十太夫の苦悩と覚悟を描いた講談の名作が新作歌舞伎となって歌舞伎座に登場します。

第二部

一、祇園恋づくし(ぎおんこいづくし)
京と江戸の意地と粋、からみあう恋模様

 京都の茶道具屋・大津屋に、指物師留五郎が祭見物に誘われ逗留しています。留五郎は、大津屋の主人次郎八が江戸で世話になった人の息子。京言葉になじめず江戸へ帰ろうとする留五郎ですが、次郎八の浮気を疑う妻のおつぎから詮索を頼まれてしまいます。一方、次郎八は、贔屓の芸妓染香とうまくいかない様子。山鉾巡行の当日、次郎八と留五郎は持丸屋太兵衛に鴨川の床へ招かれ…。
 日本の三大祭の一つ「祇園祭」を背景にした本作。次郎八と留五郎が京と江戸のお国自慢を披露する巧みなせりふのやり取りは見逃せません。京と江戸の意地の張り合い、恋模様を早替りの趣向とともに明るく描き出します。

二、釣女(つりおんな)
縁結びのお参りで釣り上げたのは…
明るくユーモアあふれる舞踊劇

 大名と太郎冠者は、西宮の戎神社に、妻を得たいと願掛けの参詣にやって来ました。すると夢のお告げがあり、二人に釣竿が与えられます。早速、大名が釣竿をさげると、世にも美しい上﨟を釣り上げます。これを見た太郎冠者は、自分も美しい妻を娶りたいと釣竿をさげますが…。
 能狂言の「釣針」から題材をとった「松羽目物」で、ユーモラスな内容のなかに松羽目物らしい味わいが求められます。嫌がる太郎冠者を慕う醜女の愛らしさが可笑しみとともに表現された、微笑ましい舞踊劇をご覧いただきます。

第三部

一、源氏物語(げんじものがたり)
秋の夜に咲く切なくも美しい恋の物語

 光君は正妻の葵の上と馴染めず、心の安らぎをほかの女性に求める日々。光君は六條に住む御息所のもとへ通っていたある日、夕顔が咲く家にひっそりと住む女に心惹かれます。仲秋の名月の夜。光君は惟光に案内されてついに、夕顔のもとへやってきます。月見の宴を楽しむうち、光君と夕顔の連れ舞に割り入るように妖しい一人の女が現れ…。
 日本最古のラブストーリーとも言われる「源氏物語」をもとに、光君、夕顔、六條御息所の三人の葛藤が幻想的な舞台を展開させていきます。切なくも美しい物語をご堪能ください。

二、盲長屋梅加賀鳶
気骨な鳶と小悪党を鮮やかに描く名作

 盲長屋に住む竹垣道玄は、人殺しもいとわない悪党の按摩。ある日、道玄はお茶の水の土手際で百姓太次右衛門を殺害し、懐中の金を奪います。その場に通りかかった加賀鳶の頭・松蔵は、道玄の落とした煙草入れを拾います。しばらくして、姪のお朝の奉公先への強請を思いついた道玄は、言いがかりをつけて金を出させようとしますが、そこへ松蔵が現れ…。
 道玄が次第に図太い本性を現していく様子や、心地よいせりふ、闇のなかで探り合うユーモラスなだんまりなどみどころが続きます。極悪非道ながらどこか憎めない道玄の様子や、江戸の市井に生きる様々な人間の息遣いを河竹黙阿弥が巧みに描いた江戸世話物の名作をお楽しみください。

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