ニュース

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の賑わい

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の賑わい

 

 2024年2月4日(日)、新橋演舞場でスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の初日が開幕しました。

【舞台写真は、ページ下部でご覧いただけます】

 スーパー歌舞伎シリーズ第一作の『ヤマトタケル』が新橋演舞場で初演されたのは、昭和61(1986)年2月4日。昨年逝去した二世市川猿翁の思いを受け継いで、初演当時の演出や構成に改めて立ち返り、38年の時を経て初演と同じ2月4日に初日を迎える新たな『ヤマトタケル』に、会場は開幕前から期待に満ちた熱気が高まります。

 

 父である大和の国の帝(中車)が迎えた新しい皇后(門之助)と義弟に日継ぎの皇子の座を奪われるのではと疑心暗鬼に陥り、謀反を企む双子の兄・大碓命(隼人/團子)を、誤って手にかけてしまった弟の小碓命(隼人/團子)。事情を知らぬ帝の怒りを買い、さまざまな難題を言い渡されます。大碓命と小碓命、兄橘姫(米吉)と弟橘姫(米吉)姉妹の早替りによる演じ分け、熊襲兄タケル(猿弥)、熊襲弟タケル(錦之助/歌之助)が治める熊襲の国の討伐を命じられた小碓命による美しい舞や、迫力あふれる大立廻りなど、息をもつかせぬ展開に観客は引き込まれ、割れんばかりの拍手が送られます。

 

 ヤマトタケルを名のることとなった小碓命。熊襲討伐の褒美に兄橘姫と婚礼を上げるも束の間、次なる蝦夷討伐では、倭姫(笑三郎)の仲立ちで心を通わせた弟橘姫と、従者のタケヒコ(中村福之助)も同行し、赤い旗を用いた野焼きの場面や、相模の国造・ヤイレポとヤイラム(青虎)兄弟とのスピード感あふれる立廻りで、客席を魅了します。さらに東へ進む海路での弟橘姫との悲しい別れは、涙を誘いました。東国平定の後、尾張の国造(錦之助)の館で国造と妻(笑也)の娘であるみやず姫と祝言を挙げ、新たな役目である伊吹山の山神征伐に向かったヤマトタケルは、深手の傷を負うことになり…。

 

 クライマックスの宙乗りでは、白鳥となったヤマトタケルが、聴きどころである「天翔ける心」を述べるせりふに、客席は心をつかまれます。大向うが飛び交うなか、天空へ飛び去ったその姿が見えなくなっても、場内は鳴り止まない拍手に包まれました。

 新橋演舞場 スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』は3月20日(水・祝)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

 

 

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の賑わい

『ヤマトタケル』前列、市川團子、後列左より、市川寿猿、市川門之助、市川中車

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の賑わい

『ヤマトタケル』左より、中村錦之助、中村隼人、市川猿弥

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の賑わい

『ヤマトタケル』左より、中村米吉、市川笑三郎、中村隼人

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の賑わい

『ヤマトタケル』左より、市川青虎、市川團子

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の賑わい

『ヤマトタケル』左より、中村錦之助、市川笑也

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の賑わい

『ヤマトタケル』左より、市川門之助、嘉島典俊、市川猿弥

スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の賑わい

『ヤマトタケル』左より、中村歌之助、中村米吉、中村福之助

2024/02/07