ニュース
勘九郎、歌舞伎座『きらら浮世伝』劇中のプロレス場面を語る

▲ 左から、小島聡選手、中村勘九郎
2025年2月16日(日)、歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」に出演中の中村勘九郎が、『きらら浮世伝』上演後に、プロレスラーの小島聡選手と対面しました。
▼
歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」昼の部『きらら浮世伝』では、劇中に登場する蔦屋重三郎と葛飾北斎や喜多川歌麿との立廻りのなかで、たくさんのプロレスの技がちりばめられ、舞台を盛り上げています。これらの技のモチーフとなった、新日本プロレスの小島聡選手がこのたび『きらら浮世伝』を観劇し、上演後に勘九郎と対面し挨拶を交わしました。
出会って早速、「ありがとうございます」と口にしながら、がっちりと熱い握手をした二人。「うわーうれしい!」と、満面の笑みを浮かべて無邪気に喜ぶ勘九郎は、「学生時代からずっと追いかけていたので、本当に光栄です」と、熱っぽい口調で語ります。小島選手も、「こんなに立派な歴史のあるところで、私が普段行っているパフォーマンスも観させていただき、全身の毛穴が開くくらい興奮して、感動しています」と、温かい笑顔で話しました。

▲ 劇中でも登場した小島選手の決めぜりふ「いっちゃうぞバカヤロー!」を豪快に披露する二人
今回の立廻りでプロレスの技を用いた背景について、「立師の中村いてうが、江戸の若者たちの素手での立廻りをプロレスで表現したらと考えてくれた。私は絶対に小島選手のパフォーマンスを入れたくて…」と、目を輝かせながら明かした勘九郎。続けて、舞台上で用いた技の流れを興奮気味に説明する勘九郎に、小島選手が「こんなに詳しいと思いませんでした。プロレスラーデビューしていいくらい完璧な流れです」と、お墨付きを与えるくだりも飛び出しました。
「格好いい花道の入場など、歌舞伎とプロレスには共通している点があり、それで心惹かれている部分もある」と話す勘九郎は、「『きらら浮世伝』では、蔦屋重三郎が幕府に弾圧を受け、エンタテインメントは不要不急だと言われた、そのくやしさを爆発させる場面があります。コロナ禍で歌舞伎もそう言われて…プロレスもそうだと思いますが、くやしい思いをしていました。エンタテインメントを愛する皆さんにも、ぜひご覧いただきたいです」と、熱く呼びかけました。
▼
歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」は25日(火)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。