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「南座 歌舞伎鑑賞教室」初日の賑わい

『歌舞伎のお噺』左より、上村吉太朗、桂團治郎、片岡千壽

 『歌舞伎のお噺』左より、上村吉太朗、桂團治郎、片岡千壽

 2025年5月15日(木)、南座で「南座 歌舞伎鑑賞教室」が初日を迎えました。

【大きなサイズの舞台写真は、ページ下部でご覧いただけます】

 平成5(1993)年に始まった「南座 歌舞伎鑑賞教室」は、令和4(2022)年に装いを新たに再スタートし、今年4回目を迎えました。さまざまな芸能の第一線で活躍する方による分かりやすい解説と、どなたにもお楽しみいただける歌舞伎舞踊の二本立ての構成は、お客様からも好評を博しています。

 

 幕開きは『歌舞伎のお噺』。落語家・桂團治郎の紹介で、千壽と吉太朗が素顔で客席から登場すると、ご来場のお客様から歓声が上がります。『相生獅子』の長唄や小道具の扇獅子を紹介したあと、お客様を舞台上に招き、女方の所作を実際に体験いただく場面も。その後、桂團治郎が伝統芸能の歴史を振り返りながら、歌舞伎が大好きな若旦那を描く上方落語の名作「七段目」の一節を披露します。團治郎の明朗な語りに、千藏、當史弥がせりふで加わり、歌舞伎と落語のコラボレーションが会場を盛り上げました。

 

 続く『相生獅子』は、女方二人で演じられる、勇壮な獅子を題材にした石橋物の最古の作品です。舞台は大名家の屋敷の大広間。千壽と吉太朗が演じる二人の姫が登場すると、その優雅な姿に客席からはため息がもれます。二人は扇を手に、四季折々の様子や恋に迷う女心を艶やかに舞いますが、紅と白の獅子頭を手に踊るうち、蝶を追って姿を消し…。再び花道から登場した二人は獅子の精と変わり、牡丹が咲き乱れるなか獅子の狂いをみせます。最後には豪快な毛振りが披露され、大歓声のなか幕となりました。

 南座「南座 歌舞伎鑑賞教室」は24日(土)までの公演。チケットはチケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

 

 

『歌舞伎のお噺』左より、上村吉太朗、桂團治郎、片岡千壽

『歌舞伎のお噺』左より、上村吉太朗、桂團治郎、片岡千壽

『相生獅子』左より、上村吉太朗、片岡千壽

『相生獅子』左より、上村吉太朗、片岡千壽

2025/05/20