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新橋演舞場『流白浪燦星 碧翠の麗城』の開幕を前に

歌舞伎『流白浪燦星』の開幕を前に

 

 2026年3月5日(木)に新橋演舞場で開幕した新作歌舞伎『流白浪燦星 碧翠の麗城(ルパン三世 へきすいのれいじょう)』の初日を前に、出演の片岡愛之助、中村米吉、市川笑也、市川笑三郎、市川中車が囲み取材に登壇しました。

 舞台稽古前にそろった5人。まずは「第二弾ということで、本当にうれしく思っています。新作を続けられるのも、皆々様のおかげです」と、感謝の気持ちを述べた愛之助。第二弾となる本作については、「みんなの力を合わせ、練りに練った物語。立廻りあり、早替りあり、宙乗りあり、大スペクタクルなお芝居になっています」とアピールしました。「この場面はこうしたい、ああしたいと、新作でもなかなかやらない程何回も繰り返し妥協なく稽古したので、カチッと仕上がったと思います」 と手ごたえを語りました。

 

 本作に初参加でヒロインの瀬織姫を演じる米吉は、「チームワークが出来ているなかでの参加で、非常にプレッシャーもある役ですが、座組にまた新しい空気感を提供することができたらと思って勤めています」と心境を述べました。愛之助から「ぜひ米吉さんにとラブコールした」という瀬織姫の役。米吉は、「オリジナルキャラクターなので、ルパンらしさと歌舞伎のお姫様らしさ、そういったものを大事にしながらまずは演舞場公演から次へ繋げたい」と意気込みます。

 

 前作に引き続き峰不二子役の笑也。不二子のあふれる色気は愛之助から、「本当におおっ!って思ってしまうと思う。楽しみにしてください」と太鼓判に期待が高まります。原作やアニメの参考箇所については、「格好は歌舞伎の衣裳なので、メイクを(アニメや原作に)寄せすぎると、まるで、味噌汁の中にバターを浮かべている感覚でご覧になる方がいるのでは。味として大丈夫かちょっと不安です」と独特の感性で表現し、会場に笑いを誘いました。

 

 次元を演じる笑三郎は参考ポイントについて、「扮装は、(原作と)かけ離れていますが、ニヒルな部分やお茶目な性格など、アニメのキャラクターを研究しています」と明かしました。また、「今回は流白浪と石川五ェ門の2役を愛之助さんが演じるので、愛之助さんとご一緒する場面が多い。流白浪と次元、五ェ門と次元、それぞれの距離感の違いをみせることを課題に勤めたい」と第二弾の役づくりについて真摯に語ります。

 

 銭形刑部を演じる中車は「色々な趣向がある、納得していただける作品になっていると思っています」と気合十分の一言。愛之助は中車の演じる銭形について「出てきただけで顔が綻んでしまうというか、‟来た来た来た!”と自然と気持ちがあがる。流白浪をやる上で僕自身も盛り上がれる存在」とその魅力に触れます。米吉は「懐が大きい方なので、僕がふざけても、全部に対応してくれる稀有な人です」と役づくり以外の一面も明かしました。

 

 意気込みを語った当日は愛之助の誕生日。「54歳の第一歩として、流白浪燦星の役を精一杯勤めたいと思っています」と新たなスタートに気を引き締めました。また、「この作品で初めて歌舞伎を体験し、そこから歌舞伎人生をスタートしていただいてもいいのでは」と構想を伝えた上で、「新橋演舞場で待ってるぜぇ」と、流白浪になって締めくくりました。

 新橋演舞場『流白浪燦星』は27日(金)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2026/03/17