【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。
芸道:亡き父を偲ぶ形見の帯で稽古 11月26日には、2回目となる自主公演「挑む」が控えている松也さん。松也さんは今、どう歌舞伎に向き合い、日々どんなこと思っているのでしょうか。「芸に向かうひたむきな横顔」、「ひとりの青年としての素顔」を探る手がかりとして、歌舞伎に関するもの、プライベートのもの、それぞれ大切にしている品を持参いただきました。
―かわいらしい鶴千代ですね。このときの記憶はありますか?
遊びの延長という感じで楽しくて仕方がなかったのを覚えています。この頃は、台詞は音と間だけで覚えていました。わりと覚えるのは得意だったみたいですが、意味はたぶん全然わかっていなかったと思います(笑)。この写真には写っていませんが、同じ舞台に七之助さんが千松の役で出ていました。この前、勘三郎さんが当時の映像をご覧になったそうなんですが、僕が大あくびしていたらしくて大爆笑されたそうです。しかも、他の役の台詞も覚えていて口パクをしていたらしいです(笑)。舞台がとても楽しかったんだと思いますが、口パクはいけませんね…。七之助さんとは、プライベートでもとても仲良くしています。 |
芸の眼差し、遊の素顔
バックナンバー
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第4回 中村壱太郎
役と同じ19歳で『曽根崎心中』のお初という大役に挑み、見事に演じきった中村壱太郎さん。歌舞伎でもパソコンを駆使し、大好きな"漫画"の話に目を輝かせる20歳の大学生、誰もが認める好青年の登場です。
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第3回 中村梅枝
ほのかな艶を含んだ娘役など若女方を中心に、多くの舞台で活躍されている中村梅枝さん。ダーツやゴルフに熱中していること、由緒ある鏡台への思い入れ、愛犬ランちゃん・ラブちゃんのことなど、素直にいろんな気持ちを語っていただきました。
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第2回 中村種太郎
凛々しい若手立役として期待を集めている中村種太郎さん。今年9月からは屋号が萬屋から播磨屋となり、今後の舞台での活躍がますます期待されます。写真がご趣味という種太郎さん。赤いトイカメラで、どんな写真を撮られているのでしょう...。
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第1回 尾上松也
美しい若衆、若女方として活躍している尾上松也さん。お持ちいただいた"大切な品"を手がかりに、「芸に向かうひたむきな横顔」、「ひとりの青年としての素顔」に迫りました。プライベート写真も公開中です!