歌舞伎いろは

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歌舞伎座厨房料理長特製 家庭で作る芝居弁当風「おもてなし膳」

今回、特別に「セコムの食」の「的矢かきフライ」「熊野牛のたたき」「いわしのごま漬け野菜マリネ」「ご飯によく合うちりめん山椒」を使って、歌舞伎座厨房料理長の紺野満さんに作っていただいた芝居弁当風「おもてなし膳」。
※上写真の芝居弁当風「おもてなし膳」は盛り付けの一例ですので、販売されておりません。

 
歌舞伎座厨房で盛り付けの仕上げをしている紺野満さん。

 仕切りのある弁当箱は、見た目も豪華でいかにも日本料理という雰囲気があり、男女を問わず喜ばれます。色とりどりに盛り合わせた弁当箱の蓋を開けたときの楽しみは格別です。

 この幕の内には盛り付けにも決まりがあります。一般には、左手前に物相(もっそう)型で抜いたご飯。その上が煮物など温物。右奥に口代り。右手前には刺し身や揚げ物など、食べやすさと盛り付けなどを会席料理に習って決めています。

 今回は、歌舞伎座の六枡弁当箱をお借りして、歌舞伎座厨房料理長の紺野さんに和洋折衷のオリジナル膳を作っていただきました。

 盛り合わせる食材は全国各地の美味を紹介する通信販売、「セコムの食」で取り寄せた、熊野牛のたたき、いわしのごま漬けと野菜マリネ、的矢かきフライ、ちりめん山椒を使い、さらに野菜の炊き合わせと焼き魚を作って仕上げた、豪華な六枡膳です。

 この組み合わせなら、年齢を問わず誰にも喜ばれること請け合い。新年会などのお集まりにもおススメの「おもてなし膳」です。

左奥から時計回りに
・ 煮物など温物。食べやすく切った野菜と巻湯葉は、だしをきかせた煮汁でそれぞれ別に煮、奥をやや高く手前が低く、野菜を立てるようにして小鉢に盛る。
熊野牛のたたき。浅葱と紅葉おろしを添え、青じそを敷いて器に盛り付け、たれをかけ、食用蘭を添える。
・ 魚の西京漬け。笹や葉蘭を敷いて。
的矢かきのフライ。衣付きで届くので中温でカラリと揚げ、キャベツとにんじんのせん切り、レモンを添えて盛り合わせる。
いわしのごま漬け野菜マリネ
・ ひさごの物相ご飯。板にのせてからご飯によく合うちりめん山椒を飾る。
 

歌舞伎座の「食」

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