【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。
手に包んだ時の優しい感触にホッとなるトキのオカリナ。 |
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佐渡の名物といえば、忘れてはならないのがトキだろう。トキが群れ飛ぶ光景は過去のものとなり、その復活を目指して努力がなされているところだが、陶芸作家でありオカリナ演奏家の池田脩二さんは、幼い頃野生のトキを間近で見ることがあったという。 「人を恐れることを知らなかったのか、ごく近くまで行っても逃げることはなかった。あの間近で見たトキの美しさとそのときの感動は、忘れることが出来ません」 その想いはやがて池田さんの作品づくりにひとつの道を示した。 「あの時私が感じたトキの美しさをもっとみんなに知ってもらいたい。その想いがトキというモチーフを、私に与えてくれた。そのひとつとしてオカリナがあったのです」 友人から「オカリナを作ってほしい」と頼まれたときに、トキの姿が思い浮かんだという池田さん。やがて想いはオカリナを通して音楽をも生み出した。最近は、トキの群れがまた佐渡の空を自由に舞う景色を夢見て創った「朱鷺（トキ）色の風に吹かれて」など、オリジナル曲を中心にした演奏活動にも忙しい。 「吹かないときも飾っておいて、トキに想いをはせていただけたら」 佐渡の海が見えるアトリエ兼ギャラリーでは、池田さんの妻・紀子さんが訪れた人をもてなしてくれる。ちなみにオカリナを入れる裂き織りの袋（※別売）は、紀子さんの作品だ。 「佐渡の海はいいですよ。他にも本当にいろいろ、佐渡には良いところがあるんです」 愛する佐渡の魅力を作品にこめる池田さん。娘の早季恵さんとともに、佐渡をバックボーンに持つアーティストならではの作品づくりに励んでいる。 朱鷺オカリナの里 城南窯
トキの森公園
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左上・左中／オカリナは穴の位置が命。コンマ0.1ミリの違いにも気を使って作られる。
右上／ギャラリーでトキのオカリナを演奏する池田さん。トキが飛ぶ風景をイメージして、ギャラリーの壁には自由に群れ飛ぶトキの姿が。 左下／仲の良い池田さん一家。娘の早季恵さんいわく片付け魔だという池田さん。清浄な環境から純白のトキは生まれる？ 右下／独特の羽色が美しいトキ（写真提供：佐渡トキ保護センター） |
歌舞伎と旅
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第三十四回 さわやかな風を感じる房総の旅 ～日本三大うちわの里を訪ねる～
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第三十三回 五能線でいく絶景の旅2 世界遺産「白神山地」をぐるりと巡る
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第十二回 究極の草木染・紫根染の里、盛岡を訪ねる
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第十一回 手仕事のぬくもり 会津伝統工芸のいまを訪ねる
「伝統は残すものではなく、受け継ぎ送り出すもの」と語ったある職人の言葉に、会津人の力強さとしなやかさが表れている。
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第十回 加賀友禅の技巧に触れる 古都・金沢の旅
日本の美を極める伝統工芸の技、四季折々の海の幸山の幸、文人粋人をはぐくむ気質など、金沢の豊かさを物語るものはさまざまある。
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第九回 生きた芝居小屋 康楽館を訪ねる
いまも常設公演のある生きた芝居小屋、明治の香り漂う康楽館の素顔に触れるため秋田県小坂町を訪れた。
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第八回 檜枝岐歌舞伎を体感する旅
各地に伝わる地芝居の中でも抜群の知名度と人気を誇る檜枝岐歌舞伎。
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第七回 紅花染に出会う旅 城下町・米沢を訪ねる
質実剛健を旨として労働の尊さを説き、また自ら実践した上杉鷹山の魂は、今もこの地方の人々の中にしっかりと受け継がれている。
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第六回 伝統と革新の職人技 桐生織のふる里を訪ねる
現在は帯地や着物、そして洋服地まで幅広く生産する桐生。変化をおそれず、常に新しい発想を取り入れてきた織物の歴史を訪ねる。
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第五回 雪が育む伝統織物 塩沢織のふる里を旅する
冬の手仕事として、作り続けられてきた越後の織物『塩沢織』は、その独特の風合いで全国の着物ファンを魅了しています。
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第三回 黒森歌舞伎を今に受け継ぐ酒田を訪ねる
黒森歌舞伎を今に受け継ぎ、地域色豊かな文化を形成する酒田を訪れた。
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第二回 義経ゆかりの地、平泉を訪ねる
義経は数々の歌舞伎作品に登場する。歌舞伎をキーワードにめぐる東日本の旅、第2回は舞台上で今も生き続ける義経が、悲運の生を遂げた平泉を訪れた。
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第一回 「白浪五人男」を巡る旅
黙阿弥の代表作の一つ「白浪五人男」。この物語に登場する場所をたどりながら、鎌倉の旅に出ることにしよう。