歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



日本茶の北限を訪ねて〜黒塀の小道を歩く村上の旅
左:美味しいお茶には美味しいお菓子が欠かせない(翁屋)  右:安善寺小路の古い街並みで、タイムトラベル。

 新潟県村上市。実り豊かなこの土地には、豪農をはじめ、庶民たちが築き上げてきた、風雅を愛し、美を慈しむ文化がある。その心は今の村上にも脈々と受け継がれ、美しい町並みの保存活動も盛んに行われている。
 村上の豊かな文化のひとつに、喫茶がある。日本の茶どころと言えば静岡や鹿児島、京都などが有名だが、村上は日本における茶の集団生産地として北限位置し、1620年から現在まで、寒い土地ならではの味わいを持つお茶を生産してきた。もちろん日常的にもお茶を楽しむ習慣は、土地の人々の生活に欠かせないものとなっている。
 古くから伝わる美しいもの、美味しいものが、今も大切にされている。そんな村上の街を訪ねてみたい。

クレジット:文/湊屋一子、写真/岡崎健志、
取材コーディネート/門松久美子、
構成/古田秘馬、中西由紀(編集部)

ほっこりと心を和ませる村上茶
『本朝廿四孝 筍堀り』のなかの“越後の軍神”謙信
旅の食・宿・見どころ
 
 

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