
【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。
![]() 秘蔵のお宝:昭和30年の黒御簾音楽・附帳 |
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私たちが使う道具というと、見台(けんだい)や唄扇子(うたぜんす)、湯飲みなどがありますが、歌舞伎長唄を象徴するものというと附帳(つけちょう)でしょうかね。附帳とは、黒御簾音楽の台本のようなもので、どんな場面にどんな音楽を演奏するかを綴ったものです。
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黒御簾で使われる音楽は、2000〜3000曲くらいあると言われています。黒御簾の修業は、昔は『聴いて覚えなさい』と言われていました。毎月舞台を見て、10年くらいして何となくわかるようになる、という感じです。私も教えてもらうというよりも、聴いて覚えた曲が多いですよ。
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