
【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。
こころを映す 歌舞伎の舞台
「音を織りなす」外壁デザイン
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「全体のデザイン基調は「音楽の香り」とモダーンで洗練された雰囲気の創出にあり、モノトーンのグレーをベースに、金属、石、ガラスといったマテリアルをこれに組み合わせる構成とした。外壁のテーマは「音を織りなす」表現を意図し、シルキーな織物にイメージをもとめ.モザイクタイルによる斜模様貼りとした。さらに、45mm角モザイクタイルを、「光の糸」と「色の糸」とし、それぞれをタテ糸、ヨコ糸に見立て、光の表現をラスター※1、ブライト※2、マット※3の各釉薬の3段階で表し、色の表現はグレーをベースにパープルブルーとピンクの3色とした。」
ヴィルモットと阿佐見らが共通で表現していることが、素材と光を重要視していることであり、特に外壁に用いたモザイクタイルには「音を織りなす」ことを意図して制作し、施工したとあります。「音を織りなす」とはとても素敵な表現ですが、具体的にタイルに求められた機能は、多彩な光沢の表現力だったように感じています。何度か訪れたことのあるBunkamuraでしたが、竣工から20年以上経った今改めて当時の設計者たちの想いを考えながら建物を見直してみると、そういうことだったのかと新たな発見をすることができ、改めてタイルの可能性について考え直すことができました。
※1 ラスター:「光り輝く」を語源とした、金属光沢を持つこと
※2 ブライト: 光沢のある(ツヤあり)
※3 マット : 光沢のない(ツヤなし)
INAX ミュージアム推進グループ リーダー
後藤泰男
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平成 劇場獨案内
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