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芸術祭十月大歌舞伎

中村橋之助改め 八代目 中村芝翫 襲名披露

  中村国生改め 四代目中村橋之助     

  中村宗生改め 三代目中村福之助 襲名披露

  中村宜生改め 四代目中村歌之助     

芸術祭十月大歌舞伎

当公演は終了いたしました。

2016年10月2日(日)~26日(水)

当公演は終了いたしました。

昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分~
【貸切】22日(土)夜の部 ※幕見席は営業

劇場:歌舞伎座

料金(税込)

  • 1等席19,000円
  • 2等席15,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席21,000円

幕見席のご案内

上演時間

  • 初帆上成駒宝船

  • 幕間 20分
  • 女暫

  • 幕間 30分
  • お染 久松 浮塒鷗

  • 幕間 20分
  • 極付 幡随長兵衛

  • 歌舞伎十八番の内 外郎売

  • 幕間 25分
  • 八代目中村芝翫
    四代目中村橋之助 三代目中村福之助 四代目中村歌之助
    襲名披露 口上

  • 幕間 30分
  • 一谷嫩軍記
    熊谷陣屋

  • 幕間 15分
  • 藤娘

※10月14日時点での予定。
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

山口 晃 作


寛徳山人 作

一、初帆上成駒宝船(ほあげていおうたからぶね)
橋彦
福彦
歌彦
生改め橋之助
生改め福之助
生改め歌之助
二、女暫(おんなしばらく)
巴御前
舞台番松吉
轟坊震斎
手塚太郎
紅梅姫
女鯰若菜
局唐糸
東条八郎
江田源三
猪俣平六
成田五郎
清水冠者義高
蒲冠者範頼
     七之助
     
     
     
     尾上右近
     児太郎
芝喜松改め
     吉之丞
     寿
     亀三郎
     男女蔵
     権十郎
     又五郎
三、お染 久松 浮塒鷗(うきねのともどり)
女猿曳
お染
久松
     菊之助
     児太郎
     

河竹黙阿弥 作

四、極付 幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)

「公平法問諍」

幡随院長兵衛
女房お時
唐犬権兵衛
伊予守源頼義
坂田公平
御台柏の前
極楽十三
雷重五郎
神田弥吉
下女およし
舞台番新吉
坂田金左衛門
渡辺綱九郎
出尻清兵衛
近藤登之助
水野十郎左衛門
橋之助改め
     雀右衛門
     又五郎
     七之助
     亀三郎
     児太郎
生改め橋之助
生改め福之助
生改め歌之助
芝喜松改め
     吉之丞
     男女蔵
     権十郎
     
     
     菊五郎

夜の部

平成28年度(第71回)文化庁芸術祭参加公演


野口達二 改訂

一、歌舞伎十八番の内 外郎売(ういろううり)
外郎売実は曽我五郎
大磯の虎
曽我十郎
小林妹舞鶴
化粧坂少将
近江小藤太
八幡三郎
茶道珍斎
小林朝比奈
梶原景時
工藤祐経
     
     七之助
     亀三郎
     尾上右近
     児太郎
生改め福之助
生改め歌之助
     吉之丞
     寿
     男女蔵
     
八代目中村芝翫 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 四代目中村歌之助 襲名披露 口上(こうじょう)

橋之助改め
生改め橋之助
生改め福之助
生改め歌之助
     

     藤十郎
     幹部俳優出演

一谷嫩軍記

三、熊谷陣屋(くまがいじんや)
熊谷直実
相模
藤の方
亀井六郎
片岡八郎
伊勢三郎
駿河次郎
梶原平次景高
堤軍次
白毫弥陀六
源義経
橋之助改め
     
     菊之助
     
     尾上右近
生改め福之助
生改め歌之助
     吉之丞
生改め橋之助
     
     吉右衛門
四、藤娘(ふじむすめ)
藤の精
     玉三郎

みどころ

昼の部

一、初帆上成駒宝船(ほあげていおうたからぶね)
襲名を寿ぐ祝儀舞踊

 中村国生改め四代目中村橋之助、中村宗生改め三代目中村福之助、中村宜生改め四代目中村歌之助襲名を寿いでつくられた新作舞踊です。
 成駒屋ゆかりの詞章で三兄弟が舞を舞う晴れやかな一幕です。

二、女暫(おんなしばらく)
女方ならではの趣向でみせる荒事の様式美

 源平の合戦で功を立てた蒲冠者範頼が、家臣らを引き連れ北野天満宮へ詣でると、居合わせた清水冠者義高らは、権勢を誇る範頼の暴挙をたしなめます。怒った範頼は、成田五郎らに命じ、義高らの命を奪おうとします。そのとき、「しばらく」の声をかけて現れたのは、巴御前。女ながら武勇に優れた巴御前は、義高らを救い、紛失していた名刀倶利伽羅丸を取り戻します。そして範頼の仕丁を成敗すると、急にしおらしい姿を見せ、恥じらいながら去って行くのでした。
 歌舞伎十八番の『暫』を女方が演じる華やかな舞台をご覧ください。

三、お染 久松 浮塒鷗(うきねのともどり)
身分違いの恋を描いたお染久松ものの舞踊

 浅草の大店のひとり娘のお染は、親の決めた縁談が嫌で家を飛び出し、隅田川の土手までやって来ます。その後を恋仲の丁稚の久松が追いかけて来て、家に戻るようさとしますが、お染は聞き入れません。そこを通りかかった女猿曳は、二人が噂のお染と久松であろうと察すると歌祭文に事をよせ意見をします。そして二人の気を引き立てようと万歳の様子をみせ、その場を後にします。しかし、二人は別れることができず、心中の覚悟を決め去っていきます。
 華やかで情感豊かな清元が、お染久松の心情と女猿曳の軽妙な味わいを盛り立てます。

四、極付 幡随長兵衛(きわめつきばんずいちょうべえ)
男伊達の潔さと江戸の心意気

 大勢の芝居見物客で賑わう江戸村山座の舞台に、旗本水野十郎左衛門の家臣が乱入して騒ぎ出します。これを止めた幡随院長兵衛の様子を見ていた水野十郎左衛門が、長兵衛を呼び止めます。そこへ長兵衛の子分の極楽十三、雷重五郎、神田弥吉が駆け出して来て、一触即発となりますが、長兵衛がその場を収めます。後日、水野の屋敷に呼ばれた長兵衛は、この誘いが水野の企みだと悟りながら、出向くことを決意します。案じる女房子どもに別れを告げて、長兵衛は水野邸へ一人で乗り込み…。
 町奴の長兵衛と旗本の水野の対決を鮮やかに描いた河竹黙阿弥の名作です。襲名ならではの豪華顔合せ、そして新芝翫の長兵衛に、新橋之助、新福之助、新歌之助の子分で親子四人の共演の舞台をお楽しみください。

夜の部

平成28年度(第71回)文化庁芸術祭参加公演

一、歌舞伎十八番の内 外郎売(ういろううり)
早口の言い立てが見どころの一幕

 遠くに富士山を望む箱根神社の社頭。工藤祐経が小林朝比奈やその妹舞鶴、大磯の虎たちを従え、休息をしているところへ、小田原名物の外郎売に身をやつした曽我五郎がやって来ます。五郎が、妙薬である外郎の故事来歴や効能を立て板に水のごとく披露しながら、工藤への敵討ちの機を狙っています。そこへ兄の十郎が駆けつけ、時節を待てと五郎をたしなめます。親を思う心を察した工藤は、狩場での再会を約束するのでした。
 曽我狂言お馴染みの人物が勢揃いする華やかな一幕です。

八代目中村芝翫 四代目中村橋之助 三代目中村福之助 四代目中村歌之助 襲名披露 口上(こうじょう)
襲名を祝う一幕

 裃姿の俳優が舞台に並び、この度新たに誕生いたします八代目芝翫、四代目橋之助、三代目福之助、四代目歌之助が、皆様に襲名披露のご挨拶を申し上げる一幕です。

三、熊谷陣屋(くまがいじんや)
戦の世の無常と人生のはかなさ

 熊谷直実が自らの陣屋に戻って来ると、国元にいるはずの妻相模が陣屋を訪れています。熊谷は、相模と敦盛の母藤の方に一ノ谷の合戦で平敦盛を討った次第を語り、源義経のもとに敦盛の首を届けようとします。そのとき奥から義経が現れ、その場での首実検を命じます。熊谷が首を差し出すと、そこには熊谷の一子小次郎の首。義経は、後白河法皇の落胤である敦盛を救うよう密かに制札に託しており、その意を汲んだ熊谷は、我が子を身替りにしたのでした。そこへ梶原平次景高が頼朝へ言上すると駆け出しますが、石屋の弥陀六により梶原は絶命します。義経は、弥陀六が平家の残党、弥平兵衛宗清であると見抜き、救った敦盛を託します。そして熊谷は…。
 人生の儚さが胸をうつ義太夫狂言屈指の名作を、新芝翫が襲名披露狂言として、四世芝翫の型で演じます。

四、藤娘(ふじむすめ)
華やかで変化に富んだ優美な世界

 松の大木に藤の花が絡んで咲き乱れているところへ、塗笠をかぶり藤の枝を手にした愛らしい娘が現れます。大津絵から抜け出したように可憐な娘は実は藤の精。男心のつれなさを名所近江八景によせて踊り、恋のもどかしさを艶やかに踊っていきます。そして、松の大木に去っていった藤の精は、やがて小蔭から現れ、ゆったりと藤音頭を踊り始め、ほろ酔いの姿を艶やかに見せます。続いて娘の可愛らしさと、廓の女性の色気が織り混ざった華麗な手踊りとなりますが、やがて日も暮れ、いつしかその姿を消すのでした。
 華やかで可憐な舞踊をご堪能ください。

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