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十二月大歌舞伎

料金(税込)

  • 1等席18,000円
  • 2等席14,000円
  • 3階A席6,000円
  • 3階B席4,000円
  • 1階桟敷席20,000円

上演時間

  • 幸助餅

  • 幕間 30分
  • 於染久松色読販
    序幕

  • 幕間 10分
  • 於染久松色読販
    二幕目

  • 幕間 15分
  • 於染久松色読販
    大詰

  • 壇浦兜軍記
    阿古屋

  • 幕間 35分
  • あんまと泥棒

  • 幕間 25分
  • 二人藤娘

  • 壇浦兜軍記
    阿古屋

  • 幕間 35分
  • あんまと泥棒

  • 幕間 25分
  • 新作歌舞伎舞踊 傾城雪吉原

※12月1日時点での予定。
※上演時間は変更になる可能性があります。

演目と配役

昼の部

一堺漁人 作


今井豊茂 補綴・演出

一、幸助餅(こうすけもち)
大黒屋幸助
関取雷五良吉
三ツ扇屋帳場平兵衛
幸助妹お袖
丁稚末吉
雷の弟子夕立
幸助女房おきみ
芸者秀ゆう
叔父五左衛門
三ツ扇屋女将お柳


萬太郎
児太郎

廣太郎
笑三郎

片岡亀蔵
萬次郎

四世鶴屋南北 作


渥美清太郎 改訂


坂東玉三郎 監修

二、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)

お染の七役

浄瑠璃「心中翌の噂」(しんじゅうあしたのうわさ)


中村壱太郎七役相勤め申し候

油屋娘お染
丁稚久松
許嫁お光
奥女中竹川
芸者小糸
土手のお六
後家貞昌

庵崎久作
山家屋清兵衛
髪結亀吉
船頭長吉
女猿廻しお作
下女おその
鈴木弥忠太
油屋多三郎
油屋太郎七
鬼門の喜兵衛
壱太郎


彦三郎
坂東亀蔵


歌女之丞

門之助
権十郎

夜の部

Aプロ(2・3・6・7・10・11・13・14・17・18・20・21・24・26日)

 

一、壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)

阿古屋

遊君阿古屋
秩父庄司重忠
榛沢六郎
岩永左衛門
玉三郎
彦三郎
坂東亀蔵

村上元三 作・演出


石川耕士 演出

二、あんまと泥棒(あんまとどろぼう)
泥棒権太郎
あんま秀の市


三、二人藤娘(ににんふじむすめ)
藤の精
藤の精

児太郎

 


Bプロ(4・5・8・9・12・15・16・19・22・23・25日)


  

一、壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)

阿古屋

遊君阿古屋
遊君阿古屋
秩父庄司重忠
榛沢六郎
岩永左衛門
(4・8・12・16・22・25日)
児太郎(5・9・15・19・23日)
彦三郎
坂東亀蔵
玉三郎

村上元三 作・演出


石川耕士 演出

二、あんまと泥棒(あんまとどろぼう)
泥棒権太郎
あんま秀の市


新作歌舞伎舞踊

三、傾城雪吉原(けいせいゆきのよしわら)
傾城
玉三郎

みどころ

昼の部

一、幸助餅(こうすけもち)
心に沁みる上方の人情喜劇

 桜が咲き誇る大坂の花街新町。餅米問屋の幸助は、贔屓の力士雷(いかづち)に入れ揚げたため財産を失い、今は侘しい長屋住まい。ついには妹のお袖を廓へ身売りさせるほど切迫しますが、その金で店を再興しようと奮起します。
 お袖のお蔭で工面できた30両の金を受け取った帰り道、幸助は大関となって見違えるほど立派になった雷と再会。雷から感謝の言葉をかけられてうれしくなった幸助は、大事な30両を祝儀として渡してしまいます。それを知った女房のおきみと叔父の五左衛門は幸助を説得、雷から金を返してもらうよう申し出た幸助でしたが…。
 松竹新喜劇の傑作を歌舞伎の世話物として再構築した作品で歌舞伎座では初の上演。人情味にあふれ、心温まる物語をお楽しみください。

二、於染久松色読販(おそめひさまつうきなのよみうり)
美しい女方が魅せる息もつかせぬ早替り

 質店油屋の娘お染は、丁稚久松と言い交した深い仲。しかしお染の母貞昌は、身代が傾き出した油屋を立て直すためお染と山家屋清兵衛との縁談話を進めています。一方の久松は、油屋に奉公していますが実はお光という許嫁もいる武家の子息。紛失した家の重宝「午王吉光」(ごおうよしみつ)の刀と折紙を探しています。
 刀と折紙は鬼門の喜兵衛によって盗み出され油屋に質入れされていますが、お染の兄多三郎が、芸者小糸を身請けするために折紙を店から持ち出します。一方、久松の姉の奥女中竹川も弟の身を案じ、刀を買い戻すための100両の工面を、土手のお六に頼みます。しかし、お六は亭主の喜兵衛と油屋から金をだまし取ろうと画策しており…。
 年齢、性格が異なる多彩な役柄七役を、次々と演じ分けるのがみどころです。目まぐるしい早替りと鶴屋南北独特の世話場、また常磐津による所作事と江戸の庶民の姿を見事に描写した「お染久松物」の名作にご期待ください。

夜の部

一、壇浦兜軍記(だんのうらかぶとぐんき)(A・Bプロ)
目にも耳にも麗しい豪華な女方屈指の名作

 平家滅亡後、平家の武将悪七兵衛景清の行方を問い質すため、景清の愛人である遊君阿古屋が問注所に引き出されます。景清の所在を知らないという阿古屋を岩永左衛門は拷問にかけようとしますが、詮議の指揮を執る重忠は、阿古屋に琴、三味線、胡弓を弾かせることで心の内を推し量ろうとします。言葉に嘘があるならば、調べに乱れが表れるとされるなか、阿古屋は…。
 阿古屋は三曲を実際に演奏しながら微細な心情を表現する女方の大役。音曲と共に華やかな舞台をご堪能ください。

二、あんまと泥棒(あんまとどろぼう)(A・Bプロ)
笑いを誘う対話の妙

 ある夜更け、あんまの秀の市の家に泥棒の権太郎が現れます。権太郎は刃物で脅し、金を出すよう迫りますが、秀の市はのらりくらりと要求をかわし、そのうち二人は酒を飲み始めると、いつの間にか立場が逆転し…。
 NHKで放送されたラジオドラマの脚本を元に舞台化した、二人のせりふのやりとりとしたたかな人物描写に可笑しみ漂うユーモラスな舞台をお楽しみください。

三、二人藤娘(ににんふじむすめ)(Aプロ)
娘姿の藤の精による幻想的な舞踊

 松の大木にからむ藤の花のもとに、美しい娘姿の藤の精が現れ、男のつれなさを嘆いた娘の恋心を艶やかに踊ります。さらに、酔態を見せながら恋の切なさを語ると、やがて日が暮れ、いつしかその姿を消すのでした。
 二人の藤の精による可憐な舞踊をご覧ください。

三、傾城雪吉原(けいせいゆきのよしわら)(Bプロ)
雪景色の中優美に舞う傾城

 雪が降りしきる中、美しい傾城が豪華絢爛な衣裳を身に纏い、恋する人への思いを募らせながら、四季の風情を踊ります。
 傾城が雪景色の中、古風な趣と格式を魅せる幽艶な舞踊。この度初の上演となる新作歌舞伎舞踊にご期待ください。

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