「訪れるお客様、皆様をお姫様のようにもてなしたい」という気持ちから名づけられたホテル。まずは窓から見える美しい日光の景色にうっとりしてから、単純アルカリ泉の大浴場でゆっくりと手足を伸ばす。食事は地元の野菜や肉を使った、彩りも美しいコース料理。和がメインの献立になっているが、専門のシェフが腕をふるった洋の料理も何品か組み込まれており、コースのアクセントにもなっている。夜は再び風呂に入るもよし、エステでとことんリラックスするもよし、お姫様気分で楽しみ尽くしたい宿だ。

　明治時代中期から、外国人の避暑地として愛された日光。蓄音機を初めて日本に紹介した米国人貿易商の別荘だったレストラン「明治の館」では、伝統的な西洋料理とハイカラな洋食が食べられる。当時の上流階級が談笑したであろう部屋で、明治の気分に浸りながらいただくなら、洋食の代名詞「オムライス」がお勧め。ふんわりと焼けたオムレツに濃厚なデミグラスソース、懐かしのチキンライスが絶妙のコンビネーションを奏でる。

　見過ごしてしまいそうな路地の中にある、古い民家の建具などを再生した、地元でも知る人ぞ知るおしゃれカフェ。レトロモダンなしつらえは、思わず「ステキ〜！」と歓声をあげてしまいそう。こだわりの珈琲はもちろん、「なるべく地元のものを」と、牛乳や野菜など日光とその周辺で採れたもので手作りしたスコーンやケーキ、スープカレーなども美味しい。甘いものでもいただきながら、珈琲を楽しんでいると、時の流れがゆっくりに感じられる。