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春猿が『明治一代女』初日鏡開きでご挨拶
1月2日(木)、三越劇場の 初春新派公演『明治一代女』に出演する市川春猿が、開幕に先駆けて行われた鏡開きに出演者とともに参加し、ご挨拶を行いました。
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新派創始から126年目のスタートダッシュを飾る『明治一代女』は、完成からちょうど100年という三越本館中央ホールで、初めて鏡開きを行いました。水谷八重子は「やっと夢がかないました」と喜び、波乃久里子も買い物の足を止めて集まったお客様に、「お買い物のあとは、どしどし劇場へお越しください」と呼びかけました。
出演者とともに舞台の扮装の男性の羽織袴姿で登壇した春猿は、「女方なので、こういう格好が面はゆいやら恥ずかしいやら」と、普段とは異なる衣裳に少し落ち着かない様子を見せながらも、「初春の新派公演の出演は初めてで、本当に胸がドキドキしておりますが、先輩方の胸をお借りして一所懸命勤めさせていただきます」と、意気込みを見せました。
「B作さんのお役がものすごく情熱的で、その点が今までの『明治一代女』と少し違うので、ぜひ見ていただきたい」と、八重子がみどころを紹介すると、佐藤B作は「3回目の新派出演ですが、これまでの喜劇と違って今回はシリアスで知的な芝居。素敵な役をいただきましたので、精いっぱい勤めます」と返しました。
さらに、久里子が「どろどろとしたところがあるけれど、悪人は出てこない。すれ違いの悲しさがあります。また、今の日本人が忘れているような、素敵な日本語がいっぱい出てきます」と、作品の魅力を語りました。
「三越劇場の界隈で起きた実話なので、三越劇場で上演することにも意味が生まれるのでは」と、今回の上演に特別な思いを寄せたのは春猿。「この公演を皮切りに、今年を飛躍の年にしたい」と年頭の抱負を語り、あでやかな芸者姿の出演者たちとともに、八重子の発声でめでたく一本締めをした後、劇場へと向かいました。
初春新派公演『明治一代女』
【昼の部】
序幕・第二幕・第三幕 11:00-12:15
<幕間 25分>
第四幕・大詰・新春ご挨拶 12:40-1:35
【夜の部】
序幕・第二幕・第三幕 3:00-4:15
<幕間 25分>
第四幕・大詰・新春ご挨拶 4:40-5:35