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南座「まねき書き」で顔見世大入りを願う

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 11月10日(火)、京都四條南座「京の年中行事 當る申歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 四代目中村鴈治郎襲名披露」の公演を前に、京都市内の妙傳寺で恒例の「まねき書き」が披露されました。

 「芝居国の正月」ともいわれる歌舞伎の豪華祭典、南座の顔見世興行で掲げられる「まねき」は、顔見世興行の期間中、東西の出演俳優の名前を記して南座の正面に飾られます。伝統を現代に受け継ぐ特別なものです。

まねきを書く井上優氏

 まねきの板は、長さ1間×幅1尺×厚さ1寸(約180センチ×約30センチ×約3センチ)と、近くで見れば意外と大きなもの。書き手を担当する書家の井上優氏は、板にまたがるようにして書き上げていきます。特徴的な“勘亭流”の書体は、字画の隙間を少なくして、劇場も隙間なく大入りになるようにと、縁起を担ぐ意味があります。

 11月30日(月)に初日を迎える吉例顔見世興行では「四代目中村鴈治郎 襲名披露」が、いよいよゆかりも深い京都にて行われます。上方歌舞伎の大名跡「鴈治郎」のまねきが南座に掲げられるのは、11年ぶりです。

 南座のまねきは、11月25日(水)に掲げられる予定で、12月26日(土)の千穐楽まで、京の師走を華やかに彩ります。

 京都四條南座「當る申年 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎 四代目中村鴈治郎襲名披露」は、11月30日(月)から12月26日(土)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットWeb松竹スマートフォンサイトチケットホン松竹にて、前半分(初日~12月13日)は11月15日(日)、後半分(12月14日~千穐楽)は11月29日(日)発売予定です。

2015/11/10