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博多座「六月博多座大歌舞伎」襲名披露興行の賑わい
6月2日(木)、「六月博多座大歌舞伎」が初日を迎え、開場前には中村雀右衛門が、初日ご挨拶と鏡開き式典に出席しました。
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初日の開場を待ちわびるお客様でいっぱいとなった博多座ロビーに、「京屋!」「五代目!」のかけ声に包まれて、ご当地博多に襲名を披露する雀右衛門が登場しました。
「本日、六月博多座大歌舞伎におきまして、父の名跡でございます中村雀右衛門を、五代目として襲名ご披露させていただくこととなりました。大勢様、博多座のほうへお越しいただければと思います」と、晴れ渡った空にも負けない晴れ晴れとした笑顔で挨拶した雀右衛門。
ステージの中央には、熊本の復興を祈念して阿蘇の山村酒造の酒樽が用意されていました。「熊本の皆様にも元気になっていただけるよう、舞台で精いっぱいお客様に喜んでいただけるように頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします」と続けた雀右衛門は、芦塚日出美博多座社長とともに、鏡開きを行い、お集まりのお客様と一緒に博多手一本で締めました。
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「六月博多座大歌舞伎」昼の部は『君が代 松竹梅』で幕を開け、松緑の粂寺弾正で歌舞伎十八番の内『毛抜』、仁左衛門が熊谷次郎直実を勤める『熊谷陣屋』には、雀右衛門が相模で登場します。そして、菊五郎と左團次の右京と玉の井で見せる新古演劇十種の内『身替座禅』。夜の部は仁左衛門の南方十次兵衛、左團次の濡髪による『引窓』、五代目中村雀右衛門襲名披露「口上」に続き、『本朝廿四孝』で雀右衛門が八重垣姫を勤めます。勝頼は菊五郎、濡衣は時蔵。切は菊之助の『女伊達』で打ち出しとなります。
「六月博多座大歌舞伎」は6月26日(日)までの公演。チケットは、博多座にて販売中です。
2016/06/02