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猿弥、春猿、松也も登場、「九月新派特別公演」初日館前行事

 

猿弥、春猿、松也も登場、「九月新派特別公演」初日館前行事

 左より、春本由香、市川春猿、波乃久里子、二代目喜多村緑郎、水谷八重子、市川猿弥、尾上松也、瀬戸摩純

 

 

 9月17日(土)、大阪松竹座「九月新派特別公演」の初日開場前、市川月乃助改め二代目喜多村緑郎襲名披露の初日館前のご挨拶に、出演の市川猿弥、市川春猿、尾上松也が登場しました。

 開場より30分も早い朝10時、大阪松竹座の劇場前で、「九月新派特別公演」昼の部『振袖纒(ふりそでまとい)』の劇中にも登場する、火消し役の俳優たちが木遣りを勇壮に唄いながら登場、引き続き、公演出演者が勢ぞろいし、初日を待ちわびていたご来場の皆様に挨拶しました。

 

 水谷八重子が、「喜劇の本場、大阪で今回、私は新派喜劇の『深川年増』に出演いたします。本場大阪でどこまで皆さんが喜んでくださいますか、ドキドキしております。どうぞ、客席を埋め尽くしてくださいますように、よろしくお願い申し上げます」と口火を切り、波乃久里子が、「大好きな大阪で新派の襲名披露公演をさせていただきます。どうぞこぞって昼夜、ご覧ください」と、ご来場を呼びかけました。

 

 猿弥は、「新派の公演に出演するのは2度目です。喜多村緑郎さんの襲名披露公演の舞台に少しでも華を添えられるよう、懸命に勤めてまいります」、春猿は、「おめでたい公演で大好きな大阪の街にお目見えできることは、本当にうれしい限りです。皆様お誘いあわせのうえ、2度、3度と足を運んでください」と、襲名披露への出演を喜び、にこやかに話しました。

 

 松也の「私は、父方の祖父が新派俳優、母も初代八重子さんの弟子と、新派は親子で縁のある劇団です。私と妹にとりましては、念願かなっての出演です。久々の大阪松竹座出演を楽しみにしておりました」との挨拶に続き、劇団新加入の春本由香の、「二代目喜多村緑郎さんご襲名のおめでたい公演で初舞台、本当にうれしいことでございます。祖父、春本の名に恥じぬよう勤めてまいりますので、よろしくお願いいたします」との初々しい挨拶には、お集まりの皆様から温かい拍手。『振袖纒』で松也の女房役の瀬戸摩純は、「川口松太郎先生の粋で情のある作品、皆様のお越しをお待ちしております」と、さっそく作品をアピールしました。

 

 最後に登場した喜多村は、「大阪松竹座は平成16(2004)年3月、スーパー歌舞伎『新・三国志III』で、師匠の当時三代目市川猿之助の代役として、初めて主演をさせていただいた思い出深い劇場です。その劇場で、喜多村緑郎という大きな名跡を二代目として襲名させていただけるのはこの上ない喜び。この先も新派を、喜多村緑郎を愛していただけたら、こんなうれしいことはございません。皆様どうぞよろしくお願い申し上げます」と挨拶。鏡開きにはお集まりの皆様から、「喜多村!」「緑屋!」「二代目!」との声もかかり、一本締めでお開きとなりました。

 明日22日(木・祝)から24日(土)の3日間は、夜の部終演後にアフタートークショーが開かれます。公演チケットのみでご参加いただける日替わりの特別イベントですので、ぜひご来場ください。

 

猿弥、春猿、松也も登場、「九月新派特別公演」初日館前行事

2016/09/21