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愛之助『デストラップ』は7日開幕

愛之助『デストラップ』は7日開幕

 『デストラップ』 左より、福田雄一(演出)、佐藤仁美、片岡愛之助、高岡早紀、坂田 聡

 7月7日(金)、東京公演が始まる舞台『デストラップ』に片岡愛之助が出演、初日に向けての意気込みを語りました。

 「初のサスペンス・コメディーです。『デストラップ』自体が素晴らしい戯曲で、さまざまな方が演じられていますが、今回はまったく違った、演出の福田雄一さんの味がひと味、ふた味どころかかなり入っています。ただでさえどんでん返しのある芝居ですが、もっとあります。きちっとした骨組みのサスペンスのなかでのコメディーです」と、愛之助が今回の『デストラップ』の魅力をアピールして始まった会見は、出演者五人の笑顔が絶えないものになりました。

 

 愛之助が演じるのは、「一度、成功を収めた劇作家、シドニー・ブリュール。スランプに陥っており、非常に神経質な性格の持ち主です。そこへ、新生の才能の塊、クリフォード(橋本良亮)がやってきたところから始まるサスペンス。さらに、弁護士だというポーター(坂田 聡)、近所の霊能力者(佐藤仁美)がやってきて…」、ここで演出の福田から、「役柄を説明すると、ストーリー展開がわかってしまう脚本になっているので」とストップがかかり、あとは舞台を観てのお楽しみに。

 

 シドニーの妻、マイラ役の高岡早紀はこれまでとは違う、「ちょっと自分でもびっくり」な演技を披露します。「出演者それぞれのいろんな面が見られます。皆が普段と違うところを出しています」と愛之助が続けると、「愛之助さんは、こんなに恐ろしい顔をするんだ、というくらいすごい怖い顔をしますよね」と高岡。それには橋本も「押されてしまうんです。一つひとつ丁寧にやらないと負けてしまうので、しっかりやりたいと思います。皆さん、サスペンスとコメディーのギャップがすごくあるので、そこでも負けないようにしないと」と、若手らしく気合を入れました。

 

 演出としては、「もともとがサスペンスですから、演技的には、僕も初めて役者さんを追い詰めたりしたところがあります。橋本くんが勘よく応えてくれて、やっているほうは楽しかった」と福田。福田演出の深夜のTVドラマ『勇者ヨシヒコと導かれし七人』(テレビ東京系)にゲスト出演した愛之助をはじめ、“福田節”の面白さをぜひともお客様に伝えたいと、出演者全員が意気込みます。最後に愛之助が、「初日が開いてからもどんどん変わっていくと思います。地方の公演もありますので、ぜひご覧ください」と呼びかけ、舞台稽古へと戻っていきました。東京公演は7日(金)から23日(日)まで、東京芸術劇場プレイハウスで行われます。

 

『デストラップ』特設サイト

2017/07/06