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京都・南座で「まねき書き」
京の年中行事「當る卯歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」11月30日(火)初日~12月26日(日)千穐楽を前に、11月10日(水)京都市内の妙傳(みょうでん)寺において、顔見世興行の期間、南座の劇場前をかざる、まねき看板の「まねき書き」が行われました。
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宣伝機関に乏しかった江戸時代、劇場前を種々の文字や絵を使い飾り立てることが芝居の宣伝の主要な方法とされ、その看板類の一つがまねき看板。看板上部に庵形をつけたものに、勘亭流で俳優の名前をしるし、上部をその俳優の紋で飾っています。
まねきを揮毫するのは、今年で15年目となる書家・川勝清歩(かわかつ せいほ)さん。文字の照りを良くするために清酒と、風雨にさらされるなど屋外環境の中でも耐えうるためのニカワを混ぜた墨をたっぷりと筆に含ませて、歌舞伎独特の「勘亭流」の文字で顔見世出演の役者たちの名前を書き上げていきました。
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書き上げられたまねきは、11月25日(木)に南座正面に掲げられ、冬の京都を彩ります。本年も東西の名優が揃う豪華絢爛な舞台をぜひ、お楽しみに。
2010/11/11