ニュース
大阪松竹座『ワンピース』初日、猿之助ルフィ復活
4月1日(日)、大阪松竹座「スーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』」が初日を迎え、出演の市川猿之助、坂東巳之助、尾上右近、坂東新悟、中村隼人が開幕に向けての意気込みを語りました。
▼
「前回の大阪松竹座(平成28年3月)とは演出も違っていますし、わくわくします、楽しみにしています」と、開演直前、猿之助ルフィが約7カ月ぶりに麦わらの一味とともに笑顔を見せました。そして、「大阪松竹座は劇場がコンパクトなぶん、見ていて非常に迫力があります。特に、大滝の立廻りの場面は、(舞台稽古の)演出席あたり、1階席の真ん中くらいまで水しぶきが来る大迫力でした」と、公演をアピールしました。
昨秋の東京公演は、猿之助の怪我による休演で配役を代えて上演、それが今回のダブルキャストに、新たなキャスト下村 青を迎えた4バージョンでの上演につながりました。「この公演ではルフィは代役ではなく、ダブルキャストです。東京では麦わらの挑戦、若手公演という守りがありましたが、今回はありません。責任を負わないといけないのでどうなるか…」、楽しみにしていると語った猿之助。それを聞いて右近は、「ダブルキャストの重みをしっかり受け止めたうえで、皆様に助けていただきながら、皆様と一緒に楽しんで勤めたいと思っています」と、意欲満々なところを見せました。
4パターンの公演を違った意味で楽しみにしているのは巳之助。「今回初めて、いろんな人がかわるがわる出てくる公演になるので、そのなかで自分が勤める変わらぬ3役というのを、また新たな気持ちで楽しんでいけたらなと思っています」。初演から同じ3役を勤め、「周りが変わってくれるだけで気分が変わる」と、期待しているようです。
新悟と隼人は、「東京では右近くんが立派に船長を勤めてくれた」とねぎらいながら、「また、猿之助のお兄さんと一緒の舞台に立てるので、わくわくしています。二人ともまったく違ったルフィですし」(新悟)、「僕らはお兄さんが帰ってきたいと思えるような座組みになれればと演じていたので、今日からは今まで以上に盛り上げるだけ」(隼人)、と開幕を待ちわびる気持ちはお客様と同じです。
「皆様に楽しんでいただけるように一丸となって、そして、この公演が皆の次のお芝居につながるように、頑張らないといけません。そのためには、お客様に応援していただかないとならないので、ぜひ、劇場へお越しください」と、最後に猿之助が呼びかけて、麦わらの一味が2年ぶりの大阪松竹座の舞台へと出航しました。
◇
初日の舞台では第二幕で猿之助が7カ月ぶりの宙乗りを見せると、主題曲「TETOTE」の大合唱とともに、お客様はさっそくこの公演で新たに登場した応援アイテム、ピンクと青のスーパータンバリンをとり出して大盛り上がりに。その熱気が大きな波となり、猿之助ルフィを力強く海軍本部へと向かわせました。
そして、サウザンドサニー号の真ん中に猿之助ルフィが立ち、喝采のうちに幕が降りて始まったカーテンコール。幕が上がって舞台中央に一人立つルフィを、総立ちのお客様からの割れんばかりの拍手が包み込みます。初参加でこの日、ブルックとニューカマー・ケイを勤めた下村 青も含め、出演者全員が舞台に並んで、鳴りやまない拍手に深々と礼をすると、2年ぶりの大阪のお客様の熱烈な歓迎に応えていつまでも手を振り続けました。
▼
大阪松竹座スーパー歌舞伎II(セカンド)『ワンピース』は4月1日(日)から25日(水)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットWeb松竹スマートフォンサイト、チケットホン松竹で販売中です。