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【歌舞伎ブロマイド】1万枚のデジタル化プロジェクト、支援者募集開始

▲ 演劇と映画専門の「松竹大谷図書館」。歌舞伎やその他の演劇、映画に関する資料を一般公開しています
9月10日(火)~10月30日(水)、公益財団法人松竹大谷図書館が、クラウドファンディングプロジェクト「【第8弾】写真で蘇る名優の面影、歌舞伎の魅力を次世代へ。」を始動。約1万枚の【歌舞伎ブロマイド】の整理およびデジタル化の費用と、図書館運営資金について、支援の募集を開始しました。
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松竹大谷図書館は、演劇、映画に関する貴重な資料を後世に残し、一般に公開したいという思いで設立された、演劇、映画の専門図書館です。演劇、映画、日本舞踊、テレビに関する書籍、雑誌、台本、写真、プログラム、ポスターなどの資料を収蔵しており、その資料約48万点を無料で一般公開しています。
松竹大谷図書館の貴重な資料を守るために、平成24(2012)年から始まったこのプロジェクトも、今年で8回目。第8弾となる今回も、支援はクラウドファンディング「Readyfor」プロジェクトページを通じて行うことができます。今回の支援金は、図書館運営費(主に電動移動書架の基板交換費)と、【歌舞伎ブロマイド】約1万枚のデジタル化費用に充てられる予定です。

▲ 【歌舞伎ブロマイド】は、当時の歌舞伎の舞台や名優の姿が記録されている貴重な資料です
第8弾プロジェクトでデジタル化を進めようとしている【歌舞伎ブロマイド】とは、明治末期から戦前にかけての、歌舞伎の舞台写真や俳優の扮装写真(演じる役の衣裳を着け、化粧をして撮影している写真)です。各地に相当数が現存していると思われますが、当時の歌舞伎の舞台や名優たちの姿が記録されている貴重な資料であるにも関わらず、整理や研究がいまだ進んでおらず、その価値が充分に活かされているとは言えません。
今回のプロジェクトでは、【歌舞伎ブロマイド】約1万枚をデジタル化し、画像での閲覧と考証を行うことで整理を進め、より活用することを計画しています。また、公開可能な写真についてはWeb上で閲覧が出来るようにすることで、日本演劇の研究にも貢献できると考えられます。今回のプロジェクトにおけるデジタル撮影及びアーカイブ構築は、立命館大学アート・リサーチセンターに依頼。そして、デジタル化作業終了後の【歌舞伎ブロマイド】は株式会社資料保存器材に制作していただく保存容器に保管し、写真資料に適した環境での保存を予定しています。
プロジェクトでは、支援額に応じてそれぞれのリターンが設定されています。主旨にご賛同される方は、リターンの内容をご確認のうえ、ぜひご協力ください。
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Readyfor クラウドファンディングプロジェクト
【第8弾】写真で蘇る名優の面影、歌舞伎の魅力を次世代へ。
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▲ リターンのひとつ。『曽我綉侠御所染』の台本表紙デザインを模したオリジナル文庫本カバー
■期間
2019年9月10日(火)11:00~10月30日(水)23:00
■支援方法
「Readyfor」プロジェクトページから、各支援金額の「リターン」を選んでクリックすると手続きできます。
■リターン(支援に対するお礼)

▲ リターンのひとつ。組上燈籠絵『頼朝富士之牧狩仁田四郎功名之圖組上ケ五枚續』デザインのオリジナル文庫本カバー
『曽我綉侠御所染』(令和元年5月歌舞伎座)の台本表紙デザインを模したオリジナル文庫本カバーと映画台本『男はつらいよ』第一作の表紙デザインのオリジナル文庫本カバー、松竹大谷図書館が所蔵する組上燈籠絵『頼朝富士之牧狩仁田四郎功名之圖組上ケ五枚續』デザインのオリジナル文庫本カバーなどが用意されています。さらに、松竹大谷図書館見学会へのご招待もあります。
そのほか、支援金額に応じたリターンが用意されていますので、詳細は「Readyfor」プロジェクトページをご覧ください。
■お問い合わせ
プロジェクトについて:
公益財団法人松竹大谷図書館事務局 03-5550-1694
「Readyfor」について:
「Readyfor」事務局 press@readyfor.jp 03-6801-5767