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染五郎、團子「夢翔二人道中膝栗毛」に登場
2月15日(土)、歌舞伎座ギャラリーで開催された、シネマ歌舞伎『東海道中膝栗毛』『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖』ブルーレイ発売記念イベント「夢翔二人道中膝栗毛(ゆめかけるふたりどうちゅうひざくりげ)」に、市川染五郎、市川團子が登場しました。
イベントでは、ブルーレイ特典映像「夢」(全編60分)のなかから、一部の映像が発売に先がけて披露されました。特典映像「夢」は、昨年の歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」で上演された『東海道中膝栗毛』千穐楽の二人に密着して撮影された舞台の表裏、そして二人のインタビューが収められた、見逃せないドキュメンタリーです。楽屋で化粧をする様子や舞台へ向かう姿が上映され、花道から出る直前に鳥屋口で二人が交わすやりとりに、客席から笑いがもれました。
映像が披露された後、大きな拍手のなか登壇した二人。ブルーレイ本編に収録されている『東海道中膝栗毛』『東海道中膝栗毛 歌舞伎座捕物帖』について、「声変わりや身長など含め、4年間の二人の成長の過程も見られます」と染五郎が言うと、「成長の記録のようですよね」と團子も呼応し、和やかな雰囲気でトークが繰り広げられました。
また特典映像について、染五郎は「普段はお見せできない舞台裏も、ぜひ見ていただきたい」と語り、舞台裏話のひとつとして、本水での立廻りが話題に上がりました。「前の場面で熊谷をやっていたので、顔の色を白塗りに変えるのに少しだけしか時間がなかったんです。(時間がないので)熊谷の顔を白くするという話もあったのですが、僕はやるからにはちゃんとやり通したかった」と、強い意志で演じきった様子。「そのかわり、舞台裏は大変でした」と当時の様子を振り返り、裏話を披露しました。
立廻りについて團子は、「お祖父様(市川猿翁)もやられている見得など、かっこよくて憧れている形をさせていただき、本当にいい経験をさせていただきました」。本水を使った演出は、「大変ということよりも、楽しいという気持ちが勝っています。気持ちいいんですよね」と素直に喜びを表し、「楽しいよね?」と同意を求める團子に、「楽しいです」と染五郎が応じる微笑ましいひと場面も。
昨年11月と今年1月、歌舞伎座でそれぞれ『連獅子』に出演した二人は、 互いについて、「これから何十年も一緒にやっていく仲間であり、ライバルであり、大切な存在」と染五郎。團子は、「(染五郎は)年下ながら引っ張ってくれるところがある」と信頼を寄せました。また、特典映像で披露された舞台裏での楽しいやりとりにも話題が及ぶと、團子から「僕がおかしなことを言ったときにはもう少し感情を出してほしい」と冗談めかして言われ、染五郎が苦笑するなど、二人の素顔が垣間見えるトークイベントとなりました。最後は、染五郎、團子それぞれが壁にサインをして、イベントが締めくくられました。
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歌舞伎座ギャラリーで行われるトークイベントでは、舞台では見ることのできない素顔や舞台裏の話など、ここでしか聞けない話が飛び出すこと間違いなし。2月には、この後もさまざまなトークイベントが予定されています。詳細は下記をご確認のうえ、お見逃しのないよう、ぜひ足をお運びください。
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歌舞伎座ギャラリー
2月トークイベント
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【ギャラリーレクチャー 歌舞伎夜話(かぶきやわ) 番外編】
【ナウシカ歌舞伎夜話(かぶきやわ)】
【Kabuki Extra Talk】