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幸四郎、愛之助、新作シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』完成披露上映会に登場

幸四郎、愛之助、新作シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』完成披露上映会に登場

 

 10月2日(金)より、全国で公開される新作シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本(つきあかりめざすふるさと) 風雲児たち』の完成披露上映会に、三谷幸喜、松本幸四郎、片岡愛之助が登場しました。

幸四郎、愛之助、新作シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』完成披露上映会に登場

 

興奮がつまった作品

 このシネマ歌舞伎の監修を担当したのは、作・演出も手がけた三谷幸喜。三谷は、上映を待つお客様を前に、「最後のシーンで満席のお客様がいて、そこにちょっと仕掛けがあるのですが、今年だったらあんな風にはできない、そんな感慨深いシーンになっています」と、思いがつまったみどころについて、熱っぽく語り始めました。

 

 さらに、みなもと太郎の原作漫画のファンという三谷は、シネマ歌舞伎でしか味わえない楽しみとして、「オープニングはみなもと太郎さんのアニメから始まるんですよ」と勢いよく続け、「(お客様は)これからご覧になるのだから言わない方がいい」と幸四郎に止められて笑いが起こるひと幕も。幸四郎は、「三谷さんの新作ができるということで、興奮してとりかかったことを思い出します。ぜひご覧になって興奮していただきたい」と、力強くアピールしました。

 

幸四郎、愛之助、新作シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』完成披露上映会に登場

 

現場は日々進化していた

 最初にこの漫画が歌舞伎になると聞き、「ロシアに漂流する物語の歌舞伎を、歌舞伎座でする。どういうことになるのかわからない、見えないところに惹かれ、さあ一緒に飛び込もうと。ただ、自分たちは漂流してはいけない。目指すゴールに向かってまっすぐ進んで行こう」、そんな思いを抱いたと明かした幸四郎。愛之助は、「どこまで原作漫画に近い方がいいのだろうかと、いろいろ考えてワクワクしていました」と楽しそうに振り返ります。

 

 また、作品づくりにあたって、「舞台に出るときの音や入るときの音として、どういう音を使うかを非常に考えました。毎日音が変わっていって…。音探しに苦労しました」と語った愛之助は、「あて書きをされる三谷さんなので、稽古場でも皆とコミュニケーションをとられていて、せりふがなかった役も膨らんで面白い役になったりと、日々進化していく様子が新鮮でした」というエピソードも披露しました。

 

幸四郎、愛之助、新作シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』完成披露上映会に登場

 

三谷かぶきの魅力

 この作品を通して、改めて歌舞伎俳優は「お芝居がしっかりされて、型ができている」と感じたという三谷。「普通のお芝居ではアドリブを言うのは認めていないが、歌舞伎俳優の方は確固たるものをもっていらっしゃるから、どんなに外れてもうまく戻すことができるのが素晴らしい。ですから僕は歌舞伎に関してはアドリブ解禁」と宣言しました。

 

 一方、三谷作品の魅力について、幸四郎は「役に入ることを意識するのではなく、いつの間にかお芝居の世界に引き込まれている。絶対にすごいものになるという確信があり、(自分たちは)それを皆様にお見せすることに徹しようといつも思っています」と真摯に語ります。愛之助は実際の公演でも日ごとに舞台が変わっていったことにふれ、「その変化が面白くて。シネマ歌舞伎ではどの場面が使われているか、まだ僕も知らないので楽しみです」と笑顔を見せました。

 

 まだみどころを言い足りない様子の三谷と、幸四郎や愛之助のかけ合いに観客が沸くなかでトークが締めくくられ、会場はこれから始まる上映への期待に満ちた拍手に包まれました。舞台の熱量はそのままに、新たにシネマ歌舞伎として誕生した『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』を、ぜひお近くの映画館でお楽しみください。また、現在シネマ歌舞伎公式Twitterにて、作品への期待や感想のコメントを投稿された方に、抽選でサイン入りポスター他豪華プレゼントが当たるキャンペーンを実施中です。詳細はこちらをご覧ください。

 

 

シネマ歌舞伎『三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち』作品詳細

「シネマ歌舞伎」公式サイト

「シネマ歌舞伎」公式Twitter

2020/09/29