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南座「吉例顔見世興行」でまねき上げ

南座「吉例顔見世興行」でまねき上げ

 まねき看板を丁寧に上げていきます

 12月1日(火)、南座で「當る丑歳 吉例顔見世興行」のまねき上げが行われました。

 京の年中行事のひとつで、冬の風物詩として親しまれている「まねき上げ」が今年も南座で執り行われました。「まねき看板」は江戸時代、劇場前を文字や絵を使って飾った宣伝方法に由来します。看板上部に庵形をつけ、勘亭流で俳優の名前を記し、上部をその俳優の紋で飾ります。

 

 今年は先月6日(金)、妙傳寺でまねき書きの様子が披露された、役者まねきや邦楽連中まねき、興行まねき、口上まねきの総数47枚のまねき看板が、南座の正面に掲げられました。最後には片岡仁左衛門のまねきが無事上がると、一緒に飾られた松や短冊とともに、劇場はあっという間に「吉例顔見世興行」一色となりました。

 

南座「吉例顔見世興行」でまねき上げ

 47枚のまねき看板が飾られた12月の南座

  例年歌舞伎ファンの皆さんにもご参加いただいている「塩まきの儀」は、今年は藤田孝南座支配人のみにより執り行われ、劇場正面玄関前で公演の成功と無事を祈願し、清めの塩をまきました。

 

 いよいよ初日まであとわずかと迫ってきた「吉例顔見世興行」。南座では、新型コロナウイルスの感染予防対策を十分に講じながら、まねき看板とともに京の師走を賑々しく彩ります。

 京の年中行事「當る丑歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」は12月5日(土)から19日(土)までの公演。チケットは、チケットWeb松竹チケットホン松竹で発売中です。

 

南座「吉例顔見世興行」でまねき上げ

 清めの塩をまき、公演の成功と無事を祈ります

2020/12/02