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南座「吉例顔見世興行」大入り願うまねき書き

南座「吉例顔見世興行」大入り願うまねき書き

 

 11月7日(月)、京都市内の妙傳寺にて、京の年中行事「當る卯歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」に向けて、「まねき書き」が行われました。

 京の師走の風物詩として親しまれる、南座の「吉例顔見世興行」。そのトレードマークともいえるのが「まねき看板」です。上部に庵形がついた看板に、勘亭流で記された俳優の名前と、その俳優の紋が描かれます。この看板がずらりと南座の正面を彩る様子は、とても華やかで、見るだけで心が浮き立ちます。

 

 揮毫は、今年で9年目となる勘亭流書家の井上玉清さん。「(勘亭流の)文字は、お客さんがたくさん入るようにという意味があります。(まねきの文字は)勘亭流をもとに、師匠が完成させましたが、勘亭流のもとの形からは変わってきているので、これは南座のまねき専用の文字です」と、明かします。「文字には、顔見世興行が盛況に行われるようにと、願いを込めました。京都の皆さんも期待されている公演ですので、関わることができてうれしいです」と、喜びを語りました。

 

 今年も感染予防対策の一環として、2演目三部制興行での行われる顔見世興行。第一部は義太夫狂言の名作『義経千本桜』「すし屋」と、趣向に富んだ勇壮な舞踊『龍虎』、第二部は上方和事の代表作『封印切』と、忠臣蔵外伝物の『松浦の太鼓』、第三部は、江戸の粋な風情を感じる舞踊『年増』と、近松門左衛門の『女殺油地獄』をお届けします。歌舞伎の祭典ならではの新鮮な顔ぶれによる「吉例顔見世興行」を、今年もお楽しみください。

 京の年中行事「當る卯歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」は12月4日(日)から25日(日)までの公演。チケットは11月9日(水)から、チケットWeb松竹チケットホン松竹で発売予定です。

 

 

南座「吉例顔見世興行」大入り願うまねき書き

 

2022/11/07