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勘九郎、七之助「錦秋特別公演 2023」のお知らせ

　2023年10月5日（木）から全国14カ所で開催される「錦秋特別公演 2023」について、出演する中村勘九郎、中村七之助が思いを語りました。

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19年目を迎える中村屋一門の全国巡業

　勘九郎は、「この巡業をきっかけに歌舞伎の本興行に足を運んでくださるお客様が増えたという声を聞くことがたびたびあり、続けてきて良かった」と、感慨深げに話します。七之助は、3月の「春暁特別公演」に続き「年に2回も、兄と中村屋一門とともに巡業公演を回らせていただくことを、本当にうれしく思っています。（巡業公演は）チャレンジの場なので、一所懸命勤めたいと思います」と、気合十分です。

　今回の公演で上演されるのは、「トークコーナー」、『女伊達』、『桑名浦乙姫浦島（くわなのうらおとひめとうらしま）』。恒例の「トークコーナー」では、お客様の質問に回答する質問コーナーもあり、今回の公演から以前のように挙手制で質問を募集します。「手を挙げていただくと、土地のお国柄が出るんです。積極的に手を挙げてくださるところもあれば、シャイなところもあり、それがトークの一つになってくる」と、勘九郎。七之助は、挙手制だと「お客様と直に触れ合い、回答した後の会話も広げられる」と話し、お客様との交流を心待ちにしている様子です。

楽しんで帰っていただけるものづくりを

　『女伊達』は気風のいい女伊達に二人の男伊達が絡み、江戸っ子の威勢のよさを描く、華やかな舞踊。中村鶴松が女伊達を勤めます。七之助は、「鶴松がめきめきと腕を上げていて、兄と私の特別公演のときは、やりたい演目を本人に聞くようにしています。今回鶴松の口から『女伊達』が出てきて、びっくりしました。踊り込んで披露する演目を選ぶかと思いきや、『女伊達』。すっと立っていて、かっこいい粋な女性を演じてみせなくてはいけない。彼のそういう役どころをあまり見たことがないので、とても楽しみです」と期待を込めます。

　『桑名浦乙姫浦島』は、『天日坊』のなかのひと場面、浦島太郎と乙姫の物語を舞踊劇にした作品です。舞踊として上演するのは実に156年ぶりとなり、「誰も観たことがなく、曲を聞いたこともなく、資料も残っていない舞踊。それを皆で掘り起こして、話し合いながらつくっていく。歌舞伎の面白いところで、題材である浦島にまつわる舞踊はたくさんあるので、雰囲気と曲はそこをベースとしてアレンジしていきます」と勘九郎は語り、その口ぶりから、挑戦を皆で楽しんでいることが伝わってきます。

　「歌舞伎を観たことがない方、そして歌舞伎を好きで何回も観てくださる方にも楽しんでいただけるような公演です。皆で試行錯誤して、楽しんでいただけるものづくりをしていきますので、ぜひ楽しみに待っていただけたら」と、勘九郎は笑顔を見せ、七之助も、「小さなお子様からご年配の方まで楽しんでいただける公演なので、ぜひ足をお運びください」と、呼びかけました。

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中村勘九郎　中村七之助

錦秋特別公演 2023

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一、トークコーナー

中村勘九郎

中村七之助

二、女伊達（おんなだて）

女伊達：中村鶴松

男伊達：中村仲助

男伊達：中村仲侍

三、桑名浦乙姫浦島（くわなのうらおとひめとうらしま）