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勘九郎、七之助、勘太郎、長三郎が語る、平成中村座「十月大歌舞伎」
10月1日(木)から始まる平成中村座「十月大歌舞伎」に出演する中村勘九郎、中村七之助、中村勘太郎、中村長三郎が、公演への思いを語りました。
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2022年以来4年ぶりに、誕生の地・浅草へ帰ってくる平成中村座。勘九郎が「お客様をわくわくさせるような芝居を、役者陣もわくわくしながら勤めたい」と挨拶すると、七之助は「みなさんが期待してくださっていることをひしひしと感じております。その期待に応えられるよう、一所懸命勤めていきます」と続きます。 勘太郎は「第二部の『御存 鈴ヶ森』の白井権八で出演させていただきます。とても憧れていた役で、小さな頃から立廻りをしていたので、うれしい気持ちでいっぱいです」と目を輝かせ、長三郎は「4年ぶりの平成中村座に再び参加できること、祖父(十八世中村勘三郎)が残したこの大きな芝居小屋でまたできること、本当にうれしいです」と笑顔で語ります。
ゆかりの演目が並ぶ
昼の部の二本目は歌舞伎三大名作のひとつ『仮名手本忠臣蔵』より「九段目 山科閑居」。七之助は、「父が平成20(2008)年10月の平成中村座で、初役で戸無瀬を勤めたとき、祖父(七世中村芝翫)の自宅に二人で習いに行ったことがありました。「九段目」を戸無瀬だけでなく全役、義太夫まで祖父が口ですべて演じてくれたんです。本当にびっくりして、父と帰りのタクシーですごいねと言い合った思い出があるお役です。そのお役を平成中村座で勤められるのは、本当にうれしい」と、演目への思い入れを語りました。
昼の部最後の演目は、中村屋が親から子へと大切に繋げてきた『連獅子』。勘九郎は、「勘太郎、長三郎と三人で『連獅子』を勤めるのは初めてですが、平成中村座で『連獅子』を上演するのも初めてなんです。あの狭い空間で三人が毛を振れるのか、それも楽しみにしてください」とアピール。勘太郎は、「前回『連獅子』を勤めたときに、父が“連獅子5箇条”というものをつくってくれて、それを見て踊ったことがとても記憶に残っています」と当時を振り返り、長三郎も「祖父と父、おじがやっていた三人連獅子をこんなにも早くできるのは驚きです。一所懸命やりたいです」と気合十分です。
浅草の空気感を味方につけて
夜の部は四世鶴屋南北の名作『御存 鈴ヶ森』から。出演が決まった際の心境について聞かれると、勘太郎は「だんまりでの立廻りは初めてなので、そこが大変かなと思っています。家族がよく祖父(十八世中村勘三郎)の権八に、(二世)中村吉右衛門のおじさまの長兵衛の話をしていて、みたかったなと思っていたので、その演目を勤めることができることがとてもうれしいです」と心境を語りました。
夜の部の最後を飾る演目『助六曲輪初花桜』について、勘九郎は、「平成中村座で『助六』をやるということが父の夢の一つでした。父の遺志を継いで、私の肉体を通して、父の思いをぶつけることができればいいなと思い、この演目を選びました」と思いを語り、「目と鼻の先に花川戸がある浅草で、花川戸の助六というお役を演じることは大きな力になっています。平成中村座や浅草の町が江戸の空気感をまとっているので、そこへ入っていけば大丈夫だと思っています」と浅草の町への信頼を表します。七之助は「父が存命のころ、“俺が助六をやるから揚巻をできるようにしときなよ”と言われたことをずっと胸に秘めておりました。今回、兄が助六に手を上げてくれたのでこれは良かったと、平成中村座で盤石な『助六』をおみせできるんじゃないかと思っていたところ、さらに、仁左衛門のおじさまに3日間出ていただけることになり、本当にスペシャルな『助六』になったのでは。初日は舞台袖に行って、花道から傘で出てくる兄の助六を目に焼き付けたいなと思っています」と、感慨深く心境を述べました。
平成中村座の意義
平成中村座という芝居小屋について、「江戸時代にタイムスリップできるような小屋で、演劇や文化に触れる体験を、一人でも多くのお客様に味わっていただきたいと思っているので、平成中村座の公演をまたできることはありがたい」と、熱くその思いを述べた勘九郎。七之助は「ひとつのことをみんなでつくり上げるという気持ちが楽屋中から出ているので、楽屋もひとつになって、舞台もひとつになって、家族のような感じ。平成中村座のすごさは、お客様も家族のようになるというところです。1日を楽しんでいただきたいなと思っています」と呼びかけました。
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平成中村座「十月大歌舞伎」は10月1日(木)から25日(日)までの公演。チケットは、8月7日(金)からチケットWeb松竹、チケットホン松竹で発売予定です。
