2024年6月8日（金）、大阪松竹座でスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』の初日が幕を開けました。

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　新橋演舞場、御園座を経て、大阪松竹座で開幕した、スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』。小碓命後にヤマトタケル／大碓命を、大阪松竹座初出演となる團子が勤めます。また、兄橘姫／弟橘姫には、御園座公演より続いて壱太郎が出演。息ぴったりのコンビネーションを見せます。幕が開き「大和の国の聖宮」の豪華な舞台セットが現れると、客席からは自然と拍手が。そして小碓命が登場すると、「澤瀉屋！」のかけ声と同時に大きな拍手が沸き起こりました。團子、壱太郎が早替りで2役を鮮やかに演じ分ける場面では、場内から思わず歓声が上がります。その後小碓命は、父である帝（中車）の命に従い、熊襲兄（猿弥）、熊襲弟（歌之助）の館に潜入。迫力の大立廻りに観客はすっかり魅了され、見事、熊襲兄弟を討ち果たした小碓命は、ヤマトタケルの名を授けられるのでした。

　続く第二幕、最初のみどころは「焼津」の火攻めです。従者タケヒコ（中村福之助）と、大きな旗を翻しながら繰り広げられる力強い立廻りに、観客も釘付けとなりました。船が嵐に見舞われ、弟橘姫が自らの命を差し出す「走水の海上」の場面では、二人の悲しい別れに涙を見せる方も。第三幕に入り、伊吹山での山神退治に向かったヤマトタケルは死闘の末、故郷・大和を思いながら命尽き果ててしまいます。しかしその魂が一羽の白鳥となり、「天翔ける心、それがこの私だ！」のせりふとともに宙乗りが披露されます。光る照明を浴びながら天空へタケルが飛び去っていくと、満席の客席からは大向うや鳴りやまない大きな拍手が送られ、感動のなか幕を閉じました。

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 　大阪松竹座 スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』は、23日（日）までの公演。チケットは、チケットWeb松竹、チケットホン松竹で販売中です。 

※「澤瀉屋」の「瀉」のつくりは、正しくは“わかんむり”です