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歌舞伎座『菅原伝授手習鑑』特別ビジュアル公開
2025年9月、歌舞伎座で上演される「秀山祭九月大歌舞伎」『菅原伝授手習鑑』の特別ビジュアルが公開されました。
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本年、松竹創業130周年を記念して、歌舞伎座では3カ月にわたって三大名作を一挙に通し上演いたします。三大名作とは、人形浄瑠璃の作品として書かれ、後に歌舞伎に移された「義太夫狂言」と呼ばれる作品のなかでも屈指の人気を誇る3演目。大盛況のうちに幕を閉じた3月の『仮名手本忠臣蔵』、9月には『菅原伝授手習鑑』、10月には『義経千本桜』と続き、記念の年を寿ぎます。
このたび、9月「秀山祭九月大歌舞伎」で上演される『菅原伝授手習鑑』の特別ビジュアルが公開されました。『菅原伝授手習鑑』は、「学問の神様」として現在でも親しまれる菅原道真の太宰府流罪事件を題材に、運命に翻弄される周囲の人々の生き様を緻密に描いた壮大な歴史絵巻です。歌舞伎の様式美をたたえた、洗練された舞台が今日まで伝えられている名作で、通し狂言としての上演は、「松竹創業120年」と銘打たれた平成27(2015)年の公演以来10年ぶりとなります。
今回公開された特別ビジュアルには、物語序盤の名場面「筆法伝授」より、気品と風格漂う片岡仁左衛門勤める菅丞相の姿が写し出されます。菅丞相が家に伝わる書道の奥義、筆法を旧臣の武部源蔵に伝授する「筆法伝授」では、神聖な雰囲気のなか、菅丞相を襲う悲劇を暗示する重要な場面が描かれます。
歌舞伎座において、三大名作を一挙上演するのは「松竹創業100周年」にあたる平成7(1995)年以来、実に30年ぶり。時を超えて愛される名作の、貴重な公演にどうぞご注目ください。公演の詳細は決まり次第、公演情報でお伝えします。
2025/06/26