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歌舞伎座『義経千本桜』特別ビジュアル公開

 

 2025年10月1日(水)開幕の歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」通し狂言『義経千本桜』の特別ビジュアルが公開されました。

 第一部、平家一門を滅ぼした義経への復讐を図る武将の壮絶な姿を描く、重厚感あふれる「渡海屋・大物浦」では、Aプロで中村隼人、Bプロで坂東巳之助が、渡海屋銀平実は新中納言知盛を勤めます。特別ビジュアルには、颯爽とした品格あふれる白糸縅(おどし)の甲冑姿の巳之助と、壮絶な最期を漂わせる凄惨な姿の隼人の知盛が写し出され、紺碧の背景に描かれる波間が本作最大のみどころとなるクライマックスを暗示させます。一人の勇将の鬼気迫る執念と信念が胸を打つスケールの大きな物語にご期待ください。

 

 

 

 

 

  第二部は、運命に翻弄される庶民の哀切、親子の情と葛藤が心に沁みる「木の実・小金吾討死・すし屋」。Aプロでは、平成31(2019)年2月歌舞伎座での父・初世尾上辰之助三十三回忌追善狂言として勤め好評を博した尾上松緑が、Bプロでは、当り役として演じ続けてきた仁左衛門が、無頼漢ながら愛嬌を併せ持つ主人公・いがみの権太を勤めます。公開されたビジュアルは、いずれも「すし屋」の舞台写真より、ある決意を秘める権太の姿から緊張感と色気が漂います。

 

 

 

 第三部では、第一部の「鳥居前」に続き、Aプロで市川團子、Bプロで尾上右近が佐藤忠信実は源九郎狐を勤めます。特別ビジュアルには、桜咲き誇る吉野山の錦絵を背景に、「吉野山」の右近、「川連法眼館」通称“四の切”の團子による忠信実は源九郎狐の姿があしらわれます。華やかな舞踊劇「吉野山」から、義経の温情が絡み親子の情愛に心温まる「川連法眼館」をお楽しみいただきます。

 こちらの特別ビジュアルは、歌舞伎座ほかで掲示されます。ぜひご注目ください。歌舞伎座「錦秋十月大歌舞伎」は10月1日(水)~21日(火)までの公演。チケットはチケットWeb松竹チケットホン松竹で販売中です。

2025/10/01