【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。
芸道:高校時代から書きためた歌舞伎ノート初世中村吉右衛門(左)、三世中村時蔵(右)の写真。父の中村歌昇丈が鏡台の引き出しの中で大切にしまっていたものを譲り受けたそうだ。
2010年は、歌舞伎座さよなら公演で『松浦の太鼓』(1月)、『助六由縁江戸桜』(4月)などに出演し、7月は『傾城反魂香』(新橋演舞場)で修理之助を好演。今月(11月)は新橋演舞場、12月は京都の南座に出演予定と着実に舞台を重ねている種太郎さん。忙しい毎日のなかで、どう歌舞伎に向き合い、何を感じているのでしょうか。
―愛らしい踊りの姿ですが、なにか想い出はありますか? (写真をご覧になり)うわ〜!!懐かしい! なんだかはずかしいですね(笑)。口上で並んだときに隣に父がいたのですが、僕は座ったまま眠ってしまうこともあったらしくて…。父は気が気じゃなかったと思いますよ。 ―この舞台には、尾上梅幸さん(七世尾上梅幸)、中村雀右衛門さん、坂田藤十郎さん(当時・鴈治郎)、松本幸四郎さん、片岡仁左衛門さん(当時・孝夫)らもご出演でしたね。 とても豪華な配役ですよね!改めてありがたいことだと思います。(中村)梅枝さん、(中村)萬太郎さんも、この時が初舞台でした。25日間という公演をはじめて経験したわけですが、楽しかったと記憶しています。 |
芸の眼差し、遊の素顔
バックナンバー
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第4回 中村壱太郎
役と同じ19歳で『曽根崎心中』のお初という大役に挑み、見事に演じきった中村壱太郎さん。歌舞伎でもパソコンを駆使し、大好きな"漫画"の話に目を輝かせる20歳の大学生、誰もが認める好青年の登場です。
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第3回 中村梅枝
ほのかな艶を含んだ娘役など若女方を中心に、多くの舞台で活躍されている中村梅枝さん。ダーツやゴルフに熱中していること、由緒ある鏡台への思い入れ、愛犬ランちゃん・ラブちゃんのことなど、素直にいろんな気持ちを語っていただきました。
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第2回 中村種太郎
凛々しい若手立役として期待を集めている中村種太郎さん。今年9月からは屋号が萬屋から播磨屋となり、今後の舞台での活躍がますます期待されます。写真がご趣味という種太郎さん。赤いトイカメラで、どんな写真を撮られているのでしょう...。
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第1回 尾上松也
美しい若衆、若女方として活躍している尾上松也さん。お持ちいただいた"大切な品"を手がかりに、「芸に向かうひたむきな横顔」、「ひとりの青年としての素顔」に迫りました。プライベート写真も公開中です!