歌舞伎に関する大切なものに加え、「これがあるからリフレッシュして歌舞伎の舞台をがんばれる！」というプライベートの品も持参いただきました。


―写真がご趣味ということでカメラをお持ちいただきましたが、いつごろからはじめられたのですか？
高校のときに興味を持ち始めまして、大学に入ってから本格的に撮るようになりました。このペンタックス（PENTAX）の一眼レフカメラは、大学に入って最初の大きな買い物でした。どこのメーカーのカメラにしようかすごく迷って…。歌舞伎の舞台写真を撮っていらっしゃる方に相談にのっていただいたいりもして、最終的にこのカメラに決めました。

―どんなものを撮影されるのですか？
普段からカメラを持ち歩いて、気になったものを撮ったりしています。人物よりも風景を撮ることのほうが多いですね。風景を通して、内面的なものを表現できるあたりがおもしろいです。

―こちらの赤いカメラはデザインがおしゃれですね。
これはローライフレックス（ROLLEIFLEX）のトイカメラです。レトロに見えますがデジタルカメラなんですよ。ペンタックスの一眼レフとは違う雰囲気の写真が撮りたいなと思って、歌舞伎の公演で地方に行ったときに買いました。写真を撮っていると「あぁ、この風景いいなぁ」とか「いい写真が撮れたな」とか、すごく自己満足の世界に浸れるんですよ（笑）。それでリフレッシュできているのかもしれませんね。

―先ほどからいい香りがしていますが、こちらは外国製のお香ですか？
これはアメリカ製のココナッツのお香です。いろんな香りを試しましたが、僕はこの甘い香りが好きですね。落ち着きたいときなどに家で焚いています。

―写真、お香という文化系の趣味をご紹介いただきましたが、スポーツもいろいろなさっていますよね。
体を動かすのは大好きで、中学3年間はバレーボールに打ち込みました。ほかにもサッカー、テニス、大学に入ってからはラクロス、最近はゴルフもはじめました。草野球は松也さんと同じチームです。

―多趣味でいらっしゃいますね。明るくはつらつとされていますが、期待されることも多く心身共にいい状態をキープされるのは大変でしょうね。
基本的に前向きなのですが、やはり落ち込むこともありますね。播磨屋のおじさん（中村吉右衛門）や、父（中村歌昇）には迷惑をかけっぱなしです。特に父には本当に苦労をかけていると思うので、その恩返しをするためにも、僕が成長しなくてはいけないと強く感じています。