歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



履歴書+α:勉強しながら楽しむ文楽鑑賞

歌舞伎以外でよく観に行く舞台芸術は?文楽が好きで、東京で文楽の公演が行われているときは、なるべく見に行くようにしています。歌舞伎と文楽は重なる演目も多いですし、歌舞伎ではやらない場面もやったりしますので、「この場面の前は、こうなっていたんだなぁ」ということがわかったりして、とても勉強になります。
それから人形が空中を舞ったりして、超人的な動きをすることがありますよね。そのあたりの演出もとてもおもしろいです。


習っているお稽古事は?日本舞踊(藤間勘祖、藤間勘十郎)、長唄三味線(芳村伊十一郎)、鳴物(中井一夫)、義太夫(竹本葵太夫)、清元(清元志寿朗)を教えていただいています。地方公演などもあって、なかなかコンスタントに通えないのですが…。歌舞伎の公演中は声を使うので、舞台を優先して義太夫や清元など声を出すものはお稽古を控えたりもします。
ズバリ、長所は?負けず嫌いからくる「向上心」ですかね。くだらないことでも、負けるのは嫌いです(笑)。

最近印象に残った映画は?『スティング(The Sting)』(1973年 アメリカ)です。これまで何回も観ているんですが、この前、弟と一緒に見て改めていいなぁと思いました。ポール・ニューマンがかっこいいです。

楽屋でよく食べるものは?YOU(洋食・喫茶)のオムライスと蘭州(中華)ですね。あとは、楽屋に限らず甘い物が好きです。特に好きなのはプリン。コーヒー味などの変わったものではなく、基本形のシンプルなプリンがいいですね。
 

代数:四代目
屋号:播磨屋
定紋:揚羽蝶
生年月日:1989(平成元)年5月6日
血液型:B型
出身地:東京都
中村歌昇オフィシャルサイト
※「中村歌昇オフィシャルサイト」内に種太郎さんの情報も掲載されています
1994年6月:歌舞伎座<四代目中村時蔵三十三回忌追善>の『道行旅路の嫁入』の旅の若者で四代目中村種太郎を襲名し初舞台
1998年:国立劇場 特別賞
2001年:国立劇場 特別賞
2006年:国立劇場 奨励賞
2007年:国立劇場 特別賞
2008年:国立劇場 奨励賞

三代目中村歌昇の長男。2010年9月に伯父の中村歌六、父の中村歌昇の屋号が萬屋から播磨屋に復し、それに従い屋号が萬屋より播磨屋に。
最近の舞台では、2009年3月歌舞伎座『元禄忠臣蔵 最後の大評定』井関紋左衛門、同年9月歌舞伎座『時今也桔梗旗揚』森力丸、2010年7月新橋演舞場『傾城反魂香』で修理之助、10月国立劇場『将軍江戸を去る』中村半次郎を演じるなど責任ある役も増えている。

芸の眼差し、遊の素顔

バックナンバー