歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



履歴書+α:i-Podで聴く落語がお気に入り

歌舞伎以外でよく観に行く舞台芸術は?それが、あまりないんですよね…。自分の出ていない歌舞伎の公演や自主公演、邦楽の会などにはよく出かけますが、それ以外となると知り合いが出ているものとか、誘われて観に行くくらいです。
しいて言えば、落語にたまに出かけるくらいでしょうか。でも、だいたいはCDで聴いていることが多いです。(古今亭)志ん朝さんが好きで、よく聴いています。いつも同じところで笑ってしまうんですよね。すごい芸だと思います。僕のi-Podの中は落語だらけです(笑)。


習っているお稽古事は?日本舞踊(藤間勘祖、藤間勘十郎、藤間勘紫恵)、鼓(田中傳左衛門)、太鼓(田中佐太郎)、長唄三味線(杵屋栄津三郎)、清元(清元志佐雄太夫)、義太夫(竹本喜太夫)、琴(川瀬白秋)、謡・仕舞(浅井文義)、それから茶道、書道、日本画などです。日本画はうちの父が好きなので、習っています。
  ズバリ、長所は?ここぞという時の集中力でしょうか。たとえば、本を読んでいるときに話しかけられても、全く気づかないとか(笑)。

最近印象に残った映画は?『第9地区』がおもしろかったです。それから最近ではないのですが『ショーシャンクの空に』(1994年 アメリカ)が好きです。高校の時に映画の授業があったのですが、そのときに初めて観ました。独特の世界観があって、印象に残っています。

楽屋でよく食べるものは?やっぱりYOU(洋食・喫茶)のオムライスですかね。ここは土日もやっているので食べたいときに必ず持ってきてくれるんですよね。おいしいのはもちろんですが、食べたい気持ちを裏切らないところがいいです!
 

代数:四代目
屋号:萬屋
定紋:桐蝶
生年月日:1987(昭和62)年11月22日
血液型:B型
出身地:東京都
1991年6月:歌舞伎座『人情裏長屋』の鶴之助で初お目見得
1994年6月:歌舞伎座〈四代目中村時蔵三十三回忌追善〉の『幡随長兵衛』の倅長松と『道行旅路の嫁入』の旅の若者で四代目中村梅枝を襲名し初舞台
2005年:国立劇場 奨励賞
2006年:国立劇場 奨励賞
2009年:国立劇場 優秀賞

五代目中村時蔵の長男。中村萬太郎は2歳年下の弟。
2009年は7月に国立劇場で『藤娘』藤の精を勤めるなど1年を通じて11カ月舞台に立ち、さまざまな役を演じた。2010年は、4月の歌舞伎座さよなら公演『助六由縁江戸桜』の傾城、5月大阪松竹座『摂州合邦辻』浅香姫などを演じ、12月は日生劇場『摂州合邦辻』で俊徳丸を演じている。2011年1月には、国立劇場『四天王御江戸鏑』に出演が決まっている。

芸の眼差し、遊の素顔

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