歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



娯遊:竹馬の友と、ほのぼのバドミントン

「実はうちの母が、若いころにずっとバドミントンをやっていたらしくて、子どものころにちょっと鍛えてもらったんです。今も『力づくで打ちすぎよ』とかアドバイスを受けています(笑)」

「ボールは何個か持っているんですが、これが一番のお気に入りなので持ってきました」

「スポーツと買い物が、一番の気分転換になります。洋服も好きですが、今は時計を集めることに凝っています」

 歌舞伎に関する大切なものに加え、「これがあるからリフレッシュして歌舞伎の舞台をがんばれる!」というプライベートの品も持参いただきました。


―バドミントンのラケットをお持ちいただきましたが、どんな仲間とされているのですか?
(幼稚園に入る前に)同じ幼児教室に通っていた友達と、近所の公園で一緒にやっています。その友達とはその後、幼稚園も学校も別々だったのですが、ずっと仲がいいんです。家が近くですし、お互いに体を動かすことが好きなので、夜遅い時間に1時間くらい汗を流したり、芝居に行く前の早朝にやったり(笑)。今はバドミントンが二人のブームですが、これまでもキャッチボールやフリスビーなど、いろんなことをやってきました。

―どのくらいの頻度でなさるのですか?
今月(1月)は舞台がないのでその友達とは、ほぼ毎日会ってバドミントンをやっています。ゆるーいラリーを100回くらい続けながら、いろんな話をします。僕のことをよく理解してくれていて、大きな役がついて悩んだときなども、すごく支えてもらいました。信頼できる人がそばにいてくれて、本当にありがたいです。

―いいお友達に恵まれていますね。それにしても、運動しながらお話されるのですね(笑)。
舞台などが続くとやはり体は疲れてくるのですが、僕の場合は運動をするとその疲れがとれるというかリフレッシュできるんです。昨年の11月は『取り立てや お春』の舞台が明治座で1カ月間あったのですが、その舞台が終わってから夜に「疲れた~」とか言いながらバドミントンしていましたね(笑)

―こちらのバスケットボールは、マイボールですか?
そうです。バスケットは身長が伸びると言われることもあるので、やってはいけないのですが、親に内緒で中学校のころにやっていました(笑)。今も家の近くの駒沢公園にバスケットゴールがあるので、友人たちとプレーしに行っています。

玉三郎のお兄さんからいただいた骨董の皿
「昨年(2010年)6月、共演させていただいた南座公演が終わったあとに頂戴したものです。江戸時代中期の伊万里焼だそうです。お兄さんのお好きなアヤメが描かれていて、僕の家紋“桐蝶”の蝶も入っています。いろいろ気遣って選んでくださったようで、とてもうれしいです」
麻布十番納涼まつりにて
「去年の8月に中学時代の友人と出かけました。僕のことをよくわかってくれている大切な友達のひとりで、初舞台も見に来てくれました」
時計のコレクションにはまっています
「いただきものも多いのですが、時計が好きで集めています。赤い文字盤の時計は、10歳になる年に初めて行った巡業(「公文協松竹大歌舞伎 東・西コース」2002年7~8月)で、父からもらいました。その左の黒い時計は、『取り立てや お春』で父親役をやってくださっている錦織一清さんからいただきました」
カラオケは大好きです
「地元の友人たちと、ときどきカラオケに行きます。福山雅治さんやKinKi Kidsが好きでよく歌っています」

芸の眼差し、遊の素顔

バックナンバー