歌舞伎いろは

【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。



履歴書+α:太るための食事、心がけています

歌舞伎以外でよく観に行く舞台芸術は? 最近は文楽をよく観るようになり、大阪の国立文楽劇場にも出かけています。昨年の10月は大阪の平成中村座公演で『熊谷陣屋』の藤の方をやらせていただいたのですが、そのすぐ後に国立文楽劇場で、文楽の『一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)』(2010年10~11月)があったので観に行きました。「陣門の段」から「熊谷陣屋の段」までの上演とあって、とても勉強になりました。

習っているお稽古事は? 日本舞踊(藤間勘祖、藤間勘十郎)、長唄三味線(杵屋栄津三郎)、お囃子(藤舎千穂)、琴(川瀬白秋)です。それから今はあまり通えていないのですが、常磐津(常磐津兼太夫)もお稽古していただいています。小さい頃から、小鼓は大好きでした。今は日本舞踊をもっと頑張らなくてはと思っています。
ズバリ、長所は? あまり思いつかないのですが、しいて言うなら「ぼーっとしていること」でしょうか。細かいことを気にしないというか、鈍感力?というか…。

最近印象に残った映画は?『トイ・ストーリー3』(2010年公開)です。もう号泣でした。壱太郎君と(中村)隼人君の三人で観に行ったのですが、この連載のバックナンバーを見たら、二人ともこの映画のことはお話していなかったみたいですね。ちょっとショック…。

楽屋でよく食べるものは? 本当はお蕎麦が好きなんですが、お蕎麦を食べていると痩せちゃうので…、今は中華が多いです。お店は、銀座の「蘭州」か「菊鳳」あたりです。
 
坂東新悟 (ばんどう しんご)
代数:初代
屋号:大和屋
定紋:三ツ大
生年月日:1990(平成2)年12月5日
血液型:O型
出身地:東京都
1995年7月:歌舞伎座『景清』の敦盛嫡子保童丸で初代坂東新悟を名のり初舞台
1999年:国立劇場 特別賞

初代坂東彌十郎の長男。 2010年は、歌舞伎座さよなら公演の掉尾を飾る4月に『助六由縁江戸桜』で傾城・愛染を演じた他、大阪城のふもとに建てられた平成中村座では『熊谷陣屋』藤の方、『俊寛』千鳥、『弁天娘女男白浪』宗之助(以上10月)、『夏祭浪花鑑』傾城・琴浦(11月)と、数々の初役に挑んだ。2011年は1月『三人吉三巴白浪』(浅草公会堂)の夜鷹おとせでスタートを切り、3月には博多座で『磯異人館』加代、『夏祭浪花鑑』傾城・琴浦を演じた。

坂東彌十郎公式サイト
新悟さんの公演情報なども掲載されています!

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