①大洞絢子さんは深みのあるワイン色の地に桜模様をあしらった小振袖。シンプルな色遣いの袋帯で洗練された装いに。②柴田望さんは無地感覚のピンクの小紋に夜桜をイメージした袋帯。大人っぽさと愛らしさの絶妙なバランスが素敵です。

 

「季節感あふれるきものを着ると、日本人に生まれてよかったと思います。着れば着るほど魅力を発見できるきものは、特別な存在。着ている私も特別な気持ちになります」(大洞さん)

 

「きもので外出すると楽しさが増しますね。ピンクや水色のきものは、自分の気持ちも周りの空気も優しくしてくれます。コーディネイトで気分まで変わるから不思議です」(柴田さん)

 
着るだけで華やぐ、きものの魅力
 会席料理の食事会や歌舞伎、クラシックコンサートなど、ちょっと改まった席に何を着て行こうか迷ったら、おすすめは断然「きもの」。きものを着ているだけで気持ちが華やかになり、その日のイベントの感動がぐんと深まります。

 東京で桜が満開になった日、きもの姿で優雅にお花見を楽しんだのは大洞絢子さんと柴田望さん。シックなきものが好きという大洞さんは、深みのあるワイン色に桜模様が美しい小振袖とすっきりした袋帯。「友達との食事会やお出かけに、きものを着て行くと気持ちがうきうきします。きもの好きの友達にほめられるのもうれしいです」と語ってくれました。

 一方、柴田さんは優しいピンク色の小紋に夜桜を思わせる桜模様の袋帯。「人力車に乗るのは2度目ですが、きものだと立ち居振る舞いも自然と優雅になるみたいで、特別な気分です」と微笑みます。お正月には自分できものを着るだけでなく、友達にきものを着付け、一緒に初詣に出かけたそうです。

 「きものでのお花見は、華やかな気分になれて楽しかった」「お花見は毎年しますが、きものを着たことでよい記念になりました」と楽しそうに語った2人。人力車に乗ってさわやかな風を感じながら、下町の春を堪能していました。

 着る人だけでなく周りの人まで楽しい気持ちにさせてくれるのも、きものならでは。桜の下を散策するきもの姿の2人、すれ違う人の目が「なんておしゃれで素敵!」と語っています。大勢が集まる場面であればあるほど、その印象は一段と深まります。

初めてのきものならレンタルにおまかせ
 きもので出かけたいけれど、どんなきものや帯がふさわしいかわからないし、自分では着られない…と悩んでしまう人は、まずレンタルから始めてみてはいかがでしょう。

 「長沼静きものひととき」なら、きものを着る場面にふさわしく、着る人の顔や全体の雰囲気によく似合うきものや帯、小物までコーディネイトすることが可能です。着付けてもらってお出かけし、着替えて帰宅することができるので手間もかかりません。

 また、きものを持っている人にもレンタルはおすすめ。同じきものでも帯や小物のコーディネイトを替えることで、新鮮な装いを楽しめます。「曾祖母、祖母、母のきものを着たくて着付を習い始めました」という大洞さんも、今回は「きものひととき」を利用。相談しながらコーディネイトしたり着付けてもらうことで、新しい発見がたくさんあったそうです。

 自分のきものに似合う袋帯を選んでもらった柴田さんは「夜桜模様の袋帯がこんなに似合うなんて、思ってもみませんでした。新しい提案をしていただき、とても勉強になりました」と話してくれました。質のよいきものや帯などがもつ本物の美、それを身にまとう喜びは、大切な一日を思い出に残る記念日に変えてくれることでしょう。

長沼静きもの学院

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