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【歌舞伎いろは】は歌舞伎の世界、「和」の世界を楽しむ「歌舞伎美人」の連載、読み物コンテンツのページです。「俳優、著名人の言葉」「歌舞伎衣裳、かつらの美」「劇場、小道具、大道具の世界」「問題に挑戦」など、さまざまな分野の読み物が掲載されています。
「歌舞伎座の売店で売っているおやつと言えば?」と聞かれたら何を連想しますか。「人形焼!」と答える方が多いのではないでしょうか。かれこれ30年以上も実演販売をしている人形焼は、まさに「歌舞伎座名物」という“看板に偽りなし”のおやつです。俳優祭の模擬店でもお馴染みで、ここ何年かは澤村田之助さんがご担当するのが定着した感があります。観劇の合間に食べ切るには、5個入りがちょうどよいサイズ。ただし、焼きたてが袋に入れられ手渡された時にはあんが熱々になっています。舌にやけどをしてしまいますから、あわててすぐにほおばらないように。 さて、手際よく作られていく実演を見ているだけでも楽しい人形焼。どんな形だったか覚えていますか? 上左の写真からもおわかりのように、人形焼は1つの焼型から6個できます。この6個は大黒、恵比寿、毘沙門天、布袋、弁天、福禄寿の、6人の神様の顔。七福神にはひとり足りないのですが、文字通り「お客様は神様」で、七番目の神様はお買い上げくださったお客様、ということなのだそうです。 人形焼の実演コーナーは定位置から動きませんが、他の売店、商品は月によってさまざまに入れ替わっています。3月は、第2部・第3部の幕間に食堂でのお食事のサービスがないので(※)、「小腹が減った時のおやつに」ということで、お馴染みの「めでたい焼」が3階から1階西売店コーナーに引っ越してきました。3階にあったときより「たい焼機」を増やし、1日に1000個販売されるそうです。1つから販売してくれるので、お兄さんから受け取ったらすぐにぱくっと食べたくなりますが、こちらも人形焼と同じく、焼きたてはあんが熱くなっているので“やけどにご注意”。くれぐれもお気をつけください。 この記事が公開される3月中旬は、歌舞伎座さよなら公演が、もう残すところ2ヶ月を切っています。歌舞伎座で観るお芝居だけでなく、この劇場の賑やかな売店の風景を、おいしい味とともにしっかりと、目に、記憶に焼き付けておきたいものです。
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歌舞伎愛好家、エッセイストとしてもお馴染みの元NHKアナウンサー山川静夫さんに、青春の思い出と歌舞伎座の「食」にまつわるお話を伺いました。
今回は歌舞伎座の中の売店におじゃまして、お馴染みのおやつにまつわる、さまざまなお話を伺いました。今度歌舞伎座で観劇する時に役にたつ情報もお伝えいたします。
歌舞伎座の「食」をめぐるシリーズの4回目となる今月は、歌舞伎、そして観劇に切っても切れない"縁(えん)"のあるそばのお話です。
おしゃれをして早朝から出かける一日がかりの芝居見物は、大名から庶民までが楽しむ究極の娯楽。幕間時間もたっぷりあったので、その間に味わう食事の楽しみは格別だったようです。
さよなら公演で賑わう歌舞伎座。その厨房にお邪魔し、どのように料理を作り、最も良いタイミングで提供しているか、などを取材しました。
長い歌舞伎座の歴史の中で見れば、ほんの一時期の風景ではありますが、歌舞伎座の「食」どころにまつわる思い出を少しだけ、たどってみることにいたします。